「龍景軒」と同じくフォーシーズンズホテルにあるフレンチ。オープンに際しては、パリのフォーシーズンズの料理人やスタッフに動員をかけた?というほど力を入れたと漏れ聞きました。
このところの香港旅行では3回連続となる訪問であります。
結論から先に言わせていただくと、東京にあるどの高額フレンチ(アピシウスなどグランメゾンンも含む)に遙かに勝るともまったく劣らない食後感。
メニューには世界的に廃れ気味な低温(長時間)調理など井の中の蛙料理は見当たらず、食材のジュを使ったソースも豊富な料理のオンパレードでありました。
同伴者の中には、「ここへ来れば本場のパリにも行く必要はない」と言い切る人までいましたから、そのクオリティの高さがわかると言うものです。
友里は日本に生息する井の中の蛙シェフたち(例えばカンテサンスの岸田シェフやHAJIMEの米田シェフ)に声を出しにして言いたい。
たまには自腹で香港へ行ってCapriceで食べて目から鱗を落としてこい
と。使用食材、調理レベルとも彼らの店をまったく問題にしない何回でも訪問したいフレンチであります。
友里が普段選ぶ食材は、前菜にはブーダンノワールやトリップ、豚頭など内臓系が多く、メインは豚や仔羊、鹿など四足もの。鳥系の2本足など滅多に頼まないのですが、今回は一年前の訪問と似た時期なので傾向が重ならないように普段と違う食材にチャレンジしました。
まず前菜はポロネギの詰め物(アーティショー、黒トリュフ、松の実入り)。
ポーションは小さかったけどペリゴール産黒トリュフが後押ししたのか価格はなんと570H$の高額皿。でも盛りつけも綺麗でトリュフも効いており美味しかった。
メインはブレス産鶏ロースト。1羽丸ごと2名分で部位を変えて2皿の提供です。