パリ訪問での当たりはここだけ、Les Petits Plats

数え切れないほどあるパリのビストロ。そのほとんどを知らない友里でありますが、訪問のたびに予約を試みるビストロがここ。
店名の「小さな皿(料理)」のごとく料理のポーションは多くはないですが、アラカルト対応で創作でも古くさくもない、美味しい廉価料理を提供していると感じてリピートしているのであります。

場所が中心地からちょっと離れているからか、客層は地元民主体。遭遇すると気分が一気に盛り下がる中国人だけではなく、日本人も滅多に見かけない盛況店であります。

友里が最初に訪れたのは2010年の秋。
白トリュフを買いにアルバへいく前にパリに立ち寄った時でありました。雑誌に載っていた料理写真に釣られての訪問でしたが(写真を見るだけで美味しいかペケか、だいたいわ想像できます)、予想通り満足して店を後にすることができたのです。

前菜がピエドコション、メインが羊のトリッパと野菜類をトマトベースで煮込んだストウブ鍋料理(Pieds Paquets)と、どちらも重めに見えたのですがこれが美味しくて完食。
その後もほぼ同時期に毎年訪問して、この煮込み料理を食べていたのであります。

今回の訪問は、昨年末に予定していた出張がに個人的な理由でキャンセルしたので1月末となりました。

席に座ってまず黒板メニューをチェック。もちろんこの煮込み料理があるかどうかをはやく知りたかったのですが、黒板にはしっかりPieds Paquets(24€)とあって一安心。
グラスのスパークリングワインを飲みながらスタッフにこのスペシャリテをメインとしてオーダーしようとしたのですが、何と「本日は用意していない」とのつれない返事。
「スペシャリテのはずだ」と言ったのですが、「作るのに時間がかかるのですぐ出来ない」とか、日本では通用しないエクスキューズに友里は諦めざるを得なかった。
最近は控えていたビールを飲んで気を取り直し違う料理を頼んだのですが、結果的にはそちらも正解であったのです。

まずはアミューズ替わりのタプナード。塩が強くなくいくらでもバケットにつけて食べられる。
牛ミンチベースのラザニアは中身がコンビーフみたいな食感でしたが美味しい。サーモンも悪くはなかった。

鍋料理の替わりに頼んだメインは、シャトーブリアンのビフテック。
オーブラック牛と聞いた先入観もあったかもしれませんが、これがまた美味しかったんですね。かなりレアな状態だったのですが・・・
デセールはレモンクリームで〆て、気分良く店をでたのであります。

何度行っても落胆しないパリのビストロ「Les  Petits  Plats」。
出来ましたら、スペシャリテの鍋料理があるかどうかを確認して訪問してみてください。