めて行ったのは3年前。でもその後の2回の香港訪問では、数週間前のトライで予約が昼夜とも入らなかった香港はフォーシーズンズホテルの3つ星中国料理店。
満を持して今回は1ヶ月前に予約をチャレンジ、そして何とか夜の席が取れたのであります。
現在の香港ではリッツ・カールトンと双璧を成す高級ホテルでありますが、設備だけではなくダイニングに関してもこのフォーシーズンズホテルがリッツの上を行っているのではないか。香港訪問で両ホテルに宿泊し食べ比べた友里の結論であります。
ファザード、ホールとそれはスタイリッシュ。「中華」のイメージとはまったく異なります。
19時過ぎの入店時は客が疎らでありましたが、20時近くには子供連れの富裕客が何組も来るなどホールはすぐに満席となりました。かなりの大箱でありますから、その集客力に脱帽です。
まずは着席してグラスシャンパン。スタッフが7種用意したワゴンからおもむろに取り出したシャンパン、ラベルに何やら数字が書かれていたのですが気にせずに頼んだのが失敗。メーカーはわかりませんがヴィンテージもので、1杯が410H$と美味しかったけど超高価なものであったのです。
まずはオススメの4種の前菜(170H$)。
春巻、叉焼、シーバスのコロッケ、クラゲといずれもMSGを感じない優しい、しかし滋味深く美味しいお味。
ペニンシュラに続いてこの店もフカヒレ料理を扱わなくなったようで、スープとして頼んだのは、中国マッシュルームと魚の胃袋のダブルコンソメスープ(1700H$)。
邦貨で2万円近い高額品ですから当たり前かもしれませんが、これまた非常に美味しかった。胃袋はパッと見、イカと間違えてしまいました。
そして本日のメインとして鮮魚の蒸し物を選択。この日の提供はピンクとスターのガルーパ(ハタ系)2種だけとのことだったので、オススメのスターガルーパ(1300H$前後)を選択。これは思ったよりお安い値付けで逆にビックリでした。
濃い味好きな生粋の京都人なら物足りないでしょうが、東京育ちの友里には充分な濃さ(醤油ベース)で大満足。ホントに美味しかったのであります。
その他海老のガーリック炒め(380H$)やデザートを食べて〆となりました。
頼んだワインがブルゴーニュ特級だったこともあって一人当たりの支払いが4000H$前後と、日本でも福臨門など限られた店でしか体験出来ない支払額でありましたが、大変満足して店を後にしたのであります。
料理の方向性は創作系と思いますが、フレンチのカンテサンスと違って基本がしっかりしているのでシンプルな魚の蒸し料理も含めてすべてがハイクオリティ。
東京の高額広東料理店なんて行く気がしなくなった今回の香港訪問でありました。