変わり身が早いというか、あまりに厚顔すぎるぜ、マスヒロさん

読者の方からの情報で、初めて毎日新聞の夕刊を買いました。ミシュランについて山本益博氏が2面で、「否定的」に発言しているとのメールをいただいたからです。
「美濃吉」の主人とマスヒロさんのコメントが大々的に載っていましたが、マスヒロさんのミシュラン東京版批判には本当に呆れました。
審査員が勉強不足、調査時間不足、売るために点数が甘かった、前回のミシュランの内容に納得しない、と正に言いたい放題。
でも皆さん、覚えていますか。発売前はナレ氏と対談して自分の売名に加えてミシュランの宣伝に荷担していたマスヒロさん。発言内容も期待に満ちたものでした。
発売時には、小野二郎さんやロブションの横に張り付いてTVに出まくっていたではないか。
今年初めの「月刊プレイボーイ」では、宇田川悟氏等との対談で、「ミシュラン擁護」を繰り返しておりました。
強烈なミシュランへの逆風に、スタンスを180度切り替えたようですが、あまりに節操がないというか姑息と言うか、自分の言動に責任を持たない、いい加減な自称「料理評論家」であります。
洞察力がないというか、読みが甘いというか、ミシュラン東京版がたいした内容にならないことは発売前からちょっと考えればわかることです。友里は半年前からそのことを発信してきました。
今更何を言い出すんだ、と私は山本益博氏の舌だけではなく、人間性に大きな疑問を持った次第です。
こんな人に未だについていく「ア・ターブル 99」の会員の方々の思考が私には理解できません。
そう言えば幻冬舎の「タダ飯疑惑」に対して、法的対応と領収書の公開を明言していましたが、私の予想通り「音無し」となったようです。やらないなら、いや、やれないなら安藤美姫の4回転と同じく、一々人に言うな。「有言不実行」ではなく「不言実行」を1度くらいやったらどうだ。
今まではここまで書きませんでしたが、山本益博氏、本当に「さもしい人」だと思います。
さて、「モウラ」に神楽坂の江戸風鍋料理屋「山さき」をアップしております。
ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/

大阪はビュッフェ天国か

先日関西方面への出張で、ヒルトンホテル大阪へランチに立ち寄りました。
どこに入ろうか迷ったのですが、各レストランをみてビックリ。ほとんどの店で「ブッフェ」(食べ放題)をやっているではありませんか。その数4店舗、5ジャンルであります。
高層階のスカイラウンジだけではなく、低層階のブラッスリー、中国料理、そして和食店では「寿司」と「天麩羅」まで食べ放題を用意していました。
「さすが大阪」と感心したのですが、東京のホテルで全館とも言える範囲で「食べ放題」をやっているところがあるでしょうか。
私はブラッスリーに入りましたが、そこではなんと「ワイン ブッフェ」なるものまでありました。1500円で甘口発泡酒、ロゼの他、白2種、赤2種が飲み放題でした。
寿司の食べ放題は「雛寿司」で経験済みですが、「天麩羅」の食べ放題とはどんなものなのか。時間制限(入れ替え制で開始時刻が決まっているらしい)があるようですが、天麩羅なんてそんなに沢山食べられないと思うのですが、利用する客が居るのか疑問であります。
寿司や天麩羅は5?6000円、他の物は3000円台の設定と、ランチとしては決して安くない値付け。
いくらでも食べられるからと言って、この支払いで客が押しかけているのかどうか、機会があったら確認してみたいと考えます。
ちなみにブラッスリーは外人の団体客が入ってきて盛況でありました。
これからますます不景気になりそうですから、東京のホテルでも全館「食べ放題」を企画してくるのかどうか。普段あまりホテルのレストランを利用しない友里ですが、今後は気をつけてみたいと思います。

今年になって訪問した店 短評編 27

小児科、産婦人科の医師の不足が問題になっております。知人の産婦人科医に聞いた話では、産婦人科医は「3K」なのでなりたがる人が少ないのだとか。
確かに、赤ちゃんは予約通りに生まれてきません。だからといって待機させるわけにもなかなかいかない。最近帝王切開が増えたのは、予定通りに出産させたいという思惑があるのかもしれませんけど。
とはいえ、24時間体制で待機していなければならず、入院や出産の設備費用が大変ですから、規模的には大きくしなければなりません。個人のクリニックでは難しいですから、現役バリバリの産婦人科医はほとんど「雇われ」であると言えるでしょう。
つまり同じ医者の中でも年収など待遇に恵まれない事が、医師不足の一番の原因ではないかと思います。若いときから大病院で頑張っても、独立(収入が増える)の道があまりない。拝金主義がまかりとおっている現状、これでは独立して収入を増やすことが出来る(昔ほどではないようですが、産科と比べて)内科、眼科、美容皮膚科、整形外科に医師が流れても仕方ないといえます。
加えて医療訴訟が多いというのも産科医師不足に拍車をかけたと思います。
TVなどで盛んに取り上げていますが、この「収入格差」に関しての突っ込みがないのが残念です。
少子化担当の大臣までつくるほど問題意識があるならば、政府には高級官僚の天下りの繰り返しによる「渡り歩き退職金」に無駄なお金をつかわないで、産婦人科医を厚遇してもいいのではないでしょうか。
さて本日は関西の3店です。
たん熊 北店
「京味」の西氏の修業店。かなりの多店舗展開です。最近は東京駅の大丸にも出店してきましたが、先代から引き継いだ現主人は数を絞っていると聞きました。
HPではコース料理のようになっていますが、ここは小さなカウンターで豊富なメニューから好きなものを単品で頼むと良いでしょう。
「阪川」と似たような形態ですが、価格は数割高いか。「京味」ほどの支払いではないですが、京都ではかなり高い割烹店であります。
祇園 なん波
祇園の北側、「花霞」や「千ひろ」の路地にある小さな店。
関谷江里子氏が褒めていたのでダメかと思っていたのですが、1万5000円コースは鱧主体でありましたが変化ある構成で悪くはありませんでした。
場所が違うから一概に比較できませんが、東京の同価格の店、たとえば「分とく山」とはまったく食後感が違うと思います。
ただしお酒を飲み過ぎたのか酒類が高いのか、支払いが2万6000円になってしまったのは納得がいきません。
再訪してみる必要があります。
西玉水
大阪は難波の鯨料理屋。場所はラブホなどがあるちょっとディープな地域です。
居酒屋のような店内に入った瞬間後悔しました。
鯨を主体に頼んだのですが、尾の身の造り、網焼き、カツとまったく美味しくありません。さえずりも私にはまったく理解不能。
自慢のハリハリ鍋も業務用かと思う出汁でまったく美味しくない。
試しに頼んだ鱧の焼霜も、数日前の「たん熊」とは比べようもない代物でした。
すべてが大味の鯨料理店での支払いが2万7000円。この支払いではあり得ない食後感で二度と訪問しないでしょう。