「店評価ブログ」更新しました

伊藤章良さんと「さとなお」さんの交換日記で面白いものを発見しました。スタンス的には「ヨイショ」が基本の二人でありますが、「ラ・ボスケッタ」の最後のところで伊藤さんが「グラナダ」の秘密を暴露しております。
http://taidan.seesaa.net/article/39671708.html
グラナダは元電通マンの下山氏が脱サラして1億だか何億だかの借金をかかえて「イゾラ」というピッツェリアをオープンしたという話が神話になっております。瞬く間にイタリアン、スパニッシュ、上海料理、鉄板焼き、蕎麦屋、居酒屋にいたるかなりの店数を有する多店舗展開会社になりましたが、裸一貫で立ち上げたように巷では伝わっているはずです。
しかし伊藤さんは、楽天の三木谷さんの義弟、つまり三木谷夫人の実弟がグラナダを営んでいるとバラしているのです。でもこれは内緒のはずなんです。世間にグラナダは楽天のバックアップがあると思われてしまうからでしょうか。流行っていない店をかなり抱えているのに、新規オープンの勢いが落ちない理由がわかった気がします。
ここで思い出しました。私も業界の方から数年前にその情報を得て、下山氏と親しいと自称する俄グルメの放送作家に話したことがあります。単純な人なんでしょうその放送作家、ご丁寧にも下山氏本人に直接聞いたらしく、「そんな噂、嘘ですよー」とかいわれて信じて私を批判してきたのです。ヨイショライターと同じで、検証という観念なく本人の言葉を信じる能天気な人ですが、それが今では「ジャーナリスト」関連の集まりを主宰しているのですから悪い冗談です。
さて、「店評価ブログ」に、大味で大きいだけの鰻を出す「神田きくかわ」と、職人やスタッフの技量がかなり落ちる天麩羅屋「てんぷら山の上 六本木」をアップしました。
小さいより大きいほうがいいですが、それは味が伴っての事。この鰻を食べて私は普段から何も傑出していないと評している「野田岩」や「尾花」を見直したくらいです。
また「楽亭」など名店を輩出した「山の上ホテル」ですが、それはたまたま独立した職人が良かっただけの事。本店自体はたいしたことないのがこれではっきりしました。

新丸ビル、見学してきました

ブレア首相の退陣会見、聞きました。ブッシュの飼い犬と揶揄されていましたが、随分潔いというか謙虚な人で見直しました。
「自分は間違っていたかもしれない」、権力を握った人がなかなか言えない言葉です。「判断は皆さんにお任せする」、いいですね。どこかの国の小泉前首相、安倍現首相にこの心の欠片一つでもあればいいのですけど。靖国に行ったか行かないか、奉納したかしないか、はっきり言わない、なんて、一国の首相どころか男子たるものが発言するべきものでない意気地なさです。
さて先日、インディアンカレーを食べた後「新丸ビル」の飲食店フロア(5?7階)を歩き回りました。入店はしませんでしたので、外から歩き回っただけの友里的感想文であります。
このビルに招聘された店の大きな特徴は、下町などの専門店が多いということでしょうか。浅草から、鰻の「前川」、焼鳥の「萬鳥」、洋食の「大宮」など美味しいかどうかは別にして名が結構知れた店がでています。
また、知名度があるかは別にして、天麩羅の「船橋屋」、沖縄の「うりずん」、神田の酒亭「新八」、札幌の寿司「たる善」、恵比寿の和食「笹岡」、おでんの「こなから」、串揚げ「はん亭」、フレンチの「ル レモア」(ヤナギダテの系列)がありました。
まずこれは難しいだろうと思ったのが「笹岡」。それほどの知名度ない恵比寿の小さな和食屋です。予想通り、昼客はほとんど入っていませんでした。地元でこじんまりとやっているから評判になった店です。この手の出店で失敗したのは、交詢ビルのトンカツ屋はじめいくつもあるのですがその現実を学んでいないのでしょうね。
ピークを過ぎたか沖縄料理。あの化学調味料まみれの料理を伊勢丹のフェアで出していたのを思い出しました「うりずん」。最近のトレンドと逆行した料理だと思うんですけど大丈夫でしょうか。
店前のメニューをのぞいただけで「いらっしゃいませ」と声をかけられた「ル レモア」。
女性しか入れないバー「来夢来人」なんてやっていけるのでしょうか。
そうです、オープン直後なんですが、昼で満席でない店が結構あることに驚きました。ミッドタウンの方が順調なようです。
その中で順調に見えたのがこの3店。
「イル カランドリーノ」。イタリアの3つ星「カランドレ」の系列のようで、結構高い値付けのランチなのに行列が出来ていました。このビルで行列が出来ている店は少ないんです。
「自由が丘グリル」。存在を知りませんでしたが、安めな値付けが良かったんでしょうか、やはり行列です。
そして「オー グード ジュール ヌーヴェル エール」。13時過ぎでドアを締め切って「満席」宣言していました。しかし、これで何店目でしょうか。私は日本橋の2店目で限界だと思います。しかも、この店、結構高いんですね。オープン当初の本店のディナーの価格はしてました。そろそろ化けの皮がはがれるんじゃないかと予想しています。
ミッドタウンの店も制覇していない友里ですが、「美味しい、良い店だからぜひ行って来い」、「ほんと駄目な店だった」など友里に飛び込ませたい店がありましたらメールいただければ幸いです。できるだけ早く
行って報告したいと思います。
手ぐすね引いて待ち構えるその店関係者は勘弁してくださいね。

普通のカレーを褒めすぎだ、やまけんさん

食材や飲食店をこれだけ褒めまくっていてもお金をもらっていないと主張する「やまけん」さん。本人が言っているので確かにそうなんでしょうけど、それでは何で生計を立てているのでしょうか。「農産物流通業者」と自称していますが、特定の食材や店を取り上げて褒めまくっての宣伝行為、間接的に彼の本業の助けになっていると考えるのは友里一人でしょうか。その業界に属する人間が、特定の業者や店を宣伝して「直接金貰っていない」と言っても、公平性を感じる人が居るのだろうか。料理人や業者との個人的に親しい事を公開していますが、そんなスタンスでまともな評価ができるというのか。
今日は彼の一押しのカレー屋、「インディアンカレー 丸の内店」についてちょっと書いてみます。
関西から進出してきたとのことですが、結構支店を出しています。この店のウェブをプロデュースしたとやまけんさんは言っていまが、お店から「お金」を貰っていないということは、この仕事も無償で引き受けたということでしょか。時間にかなり余裕がないと出来ない慈善行為であります。
さて、行列に並んでやっと食べたインディアンカレー。ネットの評判の通り、「最初は甘くてすぐ辛くなる」ものでした。
でもはっきり言わせてもらうと、まったく複雑性のない単純カレー。この不自然な甘みは、玉葱などの野菜や果物だけから出したものとは考えられません。糖を直接添加していないにしても、ジュースやエキスのようなものを使っているのではないか。辛さも各種スパイスの使用ではなく、チリペッパー(唐辛子)だけか、せいぜいチリパウダーだけではないかと思うほど単純な辛さ。辣油的な辛さと言ってもいいでしょうか。しかもかなりトロミもあるんですね。古典的な日本風カレーだと思います。
以前、街場でカレー屋を経営していた同伴者も同じような感想でした。(わざわざ確認の為連れて行っての再訪でした)
厨房のスペースがかなり小さいことから、この店では炊飯と麺茹でだけで精一杯ではないでしょうか。あの一日の客数を考えると、とてもこの店でカレールーを造っているとは思えないのです。つまり、セントラルキッチン式で、どこかでまとめ造りをして東京へ運んでくる。関西と同じ味だったとネットの書き込みもありましたが、これはセントラルキッチンでしたら当然の事です。
手間隙かけているとは思えない隠し味を感じない、単純に甘くて辛いだけのインディアンカレー。やまけんさんの宣伝効果か、立地の良さと手ごろな価格が幸いなのか盛況のようですが、価格どおりのお味のカレー。街場の店とレベルに大差はありません。
やまけんさと同じく、飲食店からお金を貰っていない友里が言うのですから間違いないです。