ちょっと宣伝です

多分記事が掲載されると思うので宣伝させていただきます。
8日の夜にNHK「プロフェッショナル・仕事の流儀」で3つ星鮨屋「すきやばし 次郎」の小野二郎さんが取り上げられていました。
「次郎」と言えば友里と真っ先に思い浮かぶのか、日刊ゲンダイから事前にコメント依頼がありましたので録画して意見を言わせていただきました。このブログでも詳しく書きたいのですが、本日発売の記事とかぶってしまうとまずいので、来週にでもアップする予定です。女性の方は難しいでしょうが、お読みいただければ幸いです。
今日のブログがこれだけだと、ただの宣伝で手抜きではないかと言われそうなので、時期は言えませんが会食前に夜の六本木付近を徘徊しこの目で見た現状を書きます。
まずはミッドタウン。プレゼント用に「NOKA」のチョコを買いに行ったついでに飲食店エリアを回りました。驚いたことに高額店が集まっているガーデンテラスの各フロア、19時前ともういい時刻なのに人が歩いていません。この時期は客足が途絶える苦しい時だそうですが、それにしても悲惨。
「交詢ビル」の4階フロアに来たかと思ったくらいです。
ピッツアの「ナプレ」は予約で満席とありましたが、他の店はほとんど客も入っていないようです。うーん、この再開発ビルは土日の週末だけで勝負しなければならないのでしょうか。出店した店の経営者も当てが外れたと思っているでしょう。
ではカジュアルゾーンはどうかとプラザへ行きましたが、蕎麦屋、焼鳥屋含めてやはり閑散。ワイン&ダイニングの店は客がゼロでした。
土日には行列が出来る「ハヤシライス」の店も客が数人でしたから、このミッドタウン、週末しか客が来ないようです。
時間が余ったので、あの美術館内のブラッスリー、「ポール・ボキューズ ミュゼ」を見に行きました。門のところで警備員に呼び止められ、「レストランへ行きたい」というと専用の入口まで案内してくれました。エレベーターで3階へ上がり、入口付近へ来てビックリ。あの大箱の店に客の姿が見えません。スタッフばかり。死角のエリアに客が座っているのかもしれませんが、それでも数組といったところでしょう。オープン直後、1時間並んでランチを食べましたが、夜がこんなに悲惨だったとは思いませんでした。この店も昼だけで利益を上げているとしたら、ランチのCPがかなり悪いことが推測できます。
それにしても「ひらまつ」、ジョージアンの営業権を2億円近くで買ったようですが、こんな不採算っぽい店を放置していて大丈夫なのでしょうか。立地と構造上得意のバンケットも出来ないので、グループの足を引っ張っていることは間違いないと考えます。
しかし今日のコラム、友里ってなんて暇な奴だ、って思われそうで心配です。

ジョージアン クラブの閉店がTV朝日で

昨日の日刊ゲンダイ5面でも大きく取り上げていた「ジョージアン クラブ閉店問題」。今朝はテレ朝のワイドショーでもやっていたそうです。わずかな時間でしたが、吉村オーナーのインタビューもありました。録画を見ましたので、ちょっとコメントします。
ミシュラン一つ星レストランの急な閉店、誰もが驚いたことでしょう。特にスタッフは星を取って意気が上がっていたはずですから、頂上から一気に谷底へ突き落されたのではないか。昨年末の緊急ミーティングではじめて通達されたと漏れ聞きますからその驚きは想像できません。
番組で吉村オーナーは、
「時代が求めるものではなくなった」と閉店の理由を述べていました。でも、後を受け持つ「ひらまつ」は、内装を少しいじるようですがほとんど箱はそのままに「オーベルジュ ド リル」をスタートさせるはずです。
つまり、箱が時代に合わなくなった訳ではない。また披露宴などバンケット会場としての利用価値はまだ充分あるはずです。
では何が時代に合わなくて閉店に追い込まれたかと言うと、それは料理そのものではないかと考えます。日刊ゲンダイにありましたが、業界筋の話では年商が1億円台に落ち込んでいたとのこと。盛況時には3億はあったと聞いていますからその落ち込みはかなりのものです。
恐らくかなり前から閉店を考えていて、「ひらまつ」との契約を煮詰めていたのでミシュランの星を取ったくらいでは方針転換できなかったのでしょう。譲渡額の決定が星発表の前後ではかなり違うと思いますが、「ひらまつ」はいい買い物をしたと考えます。
当たり前のことですがレストランは「料理」がなんと言っても基本です。時代に合わなくなった料理なら変えればいいと思うのですが、もともと「食」にはあまり興味がないように見えた吉村オーナー、以前の情熱がなくなってしまったのでしょう。
昨日の新聞で「タイユバン」のオーナー、ジャンクロード・ブリナ氏の死去を知りました。昨年の2つ星降格など色々と心労も重なったのでしょうか。
最後に彼を見たのは10年前くらいの「タイユバン・ロブション」のイヴェントでした。ご冥福をお祈りします。

ミシュラン効果もピークを過ぎた?

一時はどうなるかと心配したミシュラン掲載店の予約。問い合わせが殺到するのは予想できましたが、発売直後は特に3つ星に予約の電話が集中したそうです。「水谷」、「小十」など一日中電話が鳴りっぱなしで一人スタッフを専門につけている、といった噂も聞きました。同じく3つ星の「カンテサンス」は、集客が順調でなかった時期も昼間に受話器を上げていたくらいですから、本当に予約電話が殺到してどう対処したのでしょうか。
とりあえず年内は2月以降の予約を受け付けず沈静化を待った店も多かったようですが、年が明けたらかなり状況が急変して驚いている店もあるのではないでしょうか。
読者の方からの情報ですが、年末までは昼夜一杯と断られていた3つ星店に年初であっさり当日入店することができたとか。また他の店でも、ランチは相変わらず難しいようですが、夜なら結構簡単に予約が入る店も多くなってきました。
はじめて訪問する読者はミシュランを読んで、まずは安い設定のランチを狙うのでしょう。とにかく「ミシュラン星付き店」へ行ったという話のタネを得たい人は、フレンチなどではクオリティが落ちる可能性のあるランチを回避することはしないようです。
また昼でも夜でもいいから、とにかくその料理と言うより「星の付いた店」へ行って来たということを自慢したい人が予約電話に殺到したことが容易に想像できます。
しかしこのような単発な客はあまり責任感を持っていないのか、簡単にドタキャンをしてしまうようです。いくつもの店をとりあえず予約して、際になってキャンセルする。もしくはキャンセル通知もしない予約客もいたのではないか。
とにかく販売部数を伸ばすため、普段食べ歩く趣味を持たない人たちをターゲットにキャンペーンを打ち、そのような人たち向けの内容にしてしまったミシュランですから、このような弊害が出てしまうのは無理ないことであります。
知人の話ですが、年末の2つ星和食屋、あっさり夜の予約が取れたそうですが、2日後に確認の電話が店からバンバンかかってきたそうです。「確認できなければキャンセルとなります」と留守録にあったそうですが、予約日の1週間前ですよ。あまりに神経質ではありませんか。おそらくミシュラン発売から1ヶ月、かなりのドタキャン攻撃をくらっての防衛策だったと思いますが、年末で忙しい時期の執拗な確認電話、結構迷惑に感じる客もいたでしょう。
年が明けて、そのようなミーハー客も少しは熱が冷めたのではないか。熱しやすく冷めやすいのが日本人の習性ですから。何カ月もたってから「ミシュランの店へ行ってきた」と言っても自慢にならない。やはり勝負は発売後1ヶ月の年内だったと私は考えます。
掲載された店には、一時の騒動に浮かれず地道な努力でこの年末に再び星を獲得できることを望みます。
掲載文があまりにド素人であるなどかなり批判を浴びましたので、次回の出版では判定基準含めてかなり修正してくる可能性があるからです。