今年になって訪問した店 短評編 19

「ブノワ」の突然の閉店、飲食業界では結構衝撃的なニュースだったようで、友里も数誌の週刊誌から取材を受けました。
年末発売のミシュランも掲載店を決定してページ割りしているでしょうから、この閉店、慌てて新しい1つ☆を考えなければならず大変だと思います。
昨日まで気がつかなかったのです、今週水曜に発売された「週刊新潮」の132ページ、「TEMPO」の記事をご覧いただければ幸いです。私のコメントがちょっと載っております。
ところで昨日購入した最新号の「Hanako」(8/12発売)を見て驚きました。特集企画である「話題の夏グルメ」のトップを切っていたのがこの「ブノワ」だったからです。
http://magazineworld.jp/#/hanako/
何と発売翌日に突然の閉店。デュカスに配慮してトップにもってきたのでしょうが、不可抗力とはいえみっともないことになりました。次号が出るまでの2週間、編集者は肩身が狭い思いをしているでしょう。
さて、3店です。
菊乃井
これが本当に「真の京料理」なのか。「七宝蒸し」という鮑、フカヒレ、スッポン、干し貝柱、冬瓜、椎茸、くこの実、松の実、生姜を煮込んだ中国料理の「仏跳牆」のようなものがでてきたのには驚きました。
スタッフも「京料理ではなく創作料理」と行っていましたから更に仰け反ったのです。京都にはもっと良い「京料理屋」があります。
鮨さいとう
ミシュラン掲載後の久々の訪問です。「かねさか」再訪後だったので、より良さがわかりました。小さな店なのでミシュランには出てほしくなかったと思う常連は多いでしょう。
山路
ミシュランから掲載許可の伺いが来たと漏れ聞きました。
タコ煮、賀茂茄子の炊き合わせ、鯛のアラ(蒸し物)が美味しかったです。
この店の名物「鯛茶」でありますが、私はどうもこの「黒ごま」ベースがあまり得意ではありません。
9月1日から日刊ゲンダイのコラムが再開します。よってその記事を後追いで掲載する「店評価BLOG」も9/6に再開する予定です。
つきましてはこの「今年になって訪問した店 短評編シリーズ」は後1回、8月末をもって休ませていただきます。日刊ゲンダイのコラムが再び休載しましたらまた復活させるつもりです。

「モウラ」更新しています

変なエプロンのプロデュースをして宣伝していた山本益博氏。今度は「米」の宣伝をしております。
http://masuhirojapan.hp.infoseek.co.jp/
「農業生産法人有限会社黒澤ファーム」というところが造っている米のようですが、「マスヒロ・セレクション」というメルマガでは、

※ ご注文は、下記にて「マスヒロ・セレクションをみて」と添えて
  お申し込みください。

とあります。注文時にわざわざこのような断りをいれるということは、「キックバック」があると考えるのが普通でしょう。
この手の「商売」は過食のオコチャマもお菓子などでやっています。食評論をしながらの「小遣い稼ぎ」、人それぞれ考えがあるでしょうが、自動車評論家がタイヤの宣伝をしているのと同じで、褒められたものではないと思います。
さて、「モウラ」に原宿の和食「重よし」をアップしています。文化人なのか、配偶者には見えない結構年が離れている女性を伴った「先生」と呼ばれる年配男性客の多いこと。主人も付きっきりで相手しています。
今回の2回の訪問であらたな定説を考えました。「先生の多い店にうまいものなし」。
ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/

夏場の連日フレンチは暴挙か

昨日のブログに対して、読者の方からメールをいただきました。2ちゃんでも揶揄されているとか。
夏場に連日フレンチを食べまくっているがその歳で大丈夫か。飽きてしまって評価なんてできないだろう、というご意見もいただきました。
「モウラ」編集サイドから上がってきた掲載店リストのフレンチ、友里にとって食後感がよさそうな店が少なかったので後回しにしてしまった結果、原稿締め切りが近づいて慌てて行っているのは事実であります。
読者の方々の素早い反応、ちょっとオーバーに書いてしまい誤解を与えてしまったと感じました。
あまり後先考えない友里とはいえ、毎日何週間もフレンチを食べなければ間に合わないようなスケジュールを組むほど無計画ではありません。週に2回行かなければならない、たまたま2夜続いてしまった、といっただけの事ですが、最近の私としましてはフレンチ訪問の濃度が濃いと言う意味を伝えたかっただけであります。
確かに夏場に濃い味のフレンチはキツイ場合もありますが、コース仕立てが主体の店なら、味や調理法にメリハリつければ充分対応できるはずです。ましてや本当に美味しければまったく問題ないでしょう。
適度に和食や鮨を混ぜながらフレンチに通っていますのでご安心ください。
それでは今夜もフレンチへ行ってきます。