アマゾンで購入して目を通しました。感想をはっきり言わせていただくと、非常に安直につくった本。
カラー写真は使っていますが、150ページに満たない薄い本なのに1400円(税別)もかなり高い。内容も、「マスヒロコレクション」で宣伝しているものがかなりかぶっています。
「マスヒロコレクション」と同じく、業者から宣伝料をキックバックで貰うとしたら、印税との二重取りでかなり「美味しい出版」であると考えます。
巻末では調理器具なども宣伝紹介しているのですが、首をひねる説明文が気になります。
「Staub」の鍋のところで、この鍋を自宅では「グリル」や「ロースト」に使っているとありますが、本当かいな?
「いちぼ」を牛肉の「モモ肉」としていますが、「尻の部分」が一般的だと思います。
また得意の知ったかぶりというか、知識や経験の浅さも露呈。
「スクリュープル」というスクリュー式のワインオープナーの宣伝では、「古いコルク栓でも失敗はまずゼロ」と言い切っております。
この人、本当の古いコルクを開けたことがないんでしょう。スクリューを機械的に真っ直ぐ打ち込むことしかできないこのタイプでは、コルクがボロボロ、もしくは縮んで緩くなっているコルクは抜けません。ワインの中へ落下させて茶漉しで濾過して飲むことになります。
だいたいこのタイプは、スクリューの先がコルク栓を貫通するので、若いワインでもコルクの粉がワインに入る可能性があるんですね。デイリーワインでしか使えない代物です。
さて、「モウラ」に神楽坂の和食「小室」をアップしています。
最近はあまりマスコミに露出していませんが、有名で人気店の1つ。
ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/
「山本益博の厳選! 取り寄せごはん」
今年になって訪問した店 短評編 25
今朝の新聞で驚きました。三浦元社長が自殺するとは思わなかった。ほとんどの人が「限りなく黒に近いグレー」であると思っていたでしょうから、ロスでの裁判での結末を見たかったはずです。ロス市警の大失態でしょう。
さて3店です。
北島亭
この7月からアラカルトをなくし、変則プリフィクスになりました。料理数は相変わらず多いのですが、コース価格(皿数違う)によって選べる料理に制限があります。
最高値の1万5000円コースはすべてから選べますが、冷前菜を除いて、温前菜、魚、肉などはテーブル内で統一しなければなりません。
料理は相変わらず塩多めでボリュームたっぷり。友里の2つ星と考えます。
ブノワ
今となっては閉店数日前の貴重な体験。この日は「ロテスリー」だとかで単品料理がありました。
7月にシェフが替わったということで期待していたのですが、はっきりいってダメでした。特に「タルタルステーキ」。味付けを客にやらせるので、これは料理ではないですね。
スポンサー探して再開を狙っているようですが、厳しいでしょう。
大阪でもデュカスの店がオープンしたそうですが、訪問された方などの情報をお待ちしております。
レディタン ザ・トトキ
友里のオススメ店にしようかと確認の意味で再訪しました。結果は「やめておこう」。
皿出しは異常に遅く、スタッフのサービスも良くない。肝心の料理もクビをひねる物が多かった。昔はもっと美味しい料理が沢山あったとおもうのですが、「鮑の赤ワイン煮」なんて中国料理みたいでありました。
「店評価ブログ」更新しています
講談社のミシュランネタ本の原稿が終わってのんびりしてしまった友里です。
この3連休は映画でも見倒そうかと思っていたのですが、週刊誌のオファーがあったことを思い出し、その計画も難しくなりました。
まだはっきりと開示できないのですが、10/20の週に発売予定の週刊誌の企画物に登場予定であります。
内容は「飲食店とライターやガイド本の癒着問題」となるでしょうか。はっきり決まりましたら、お知らせします。
さて、「店評価ブログ」に軽井沢のフレンチ「プリマヴェーラ」と西麻布のモツ鍋屋「吾空」をアップしております。
「タムラ」と同じく、この地にあってこそ評価される、換言すれば「この料理では、東京で通用しない」フレンチと、噛み切れない炙りモツを出すモツ鍋屋、ぜひお立ち寄りください。
http://www.tomosato.net/blog2/index.html