昨日出版関係者から「ミシュランガイド 2009年版」を見せて貰いました。
まず私がいの一番にチェックしたのは、5月のTBS「ニュース23」で、「掲載を拒否した」とコメントした南青山の鮨屋「海味」のページであります。
プレス発表では「非掲載」ではなく「2つ星」に昇格とサプライズだったからです。
一目見て、やはり「掲載拒否」は本当だと確信しました。
2009年版は、20008年版の批判を受けてデザイナーや編集を強化したのでしょう、紹介文の行数に統一感があり構成も変えております。
各店、2ページ掲載で、左ページに「店内」、「料理」の写真、右ページは「紹介文」の下に「地図」と「外観」の写真と店データを載せています。
ところが80ページ、81ページの「海味」ですが、左ページに「紹介文」と「地図」と「店データ」、右ページは「海味」とは違うビルの外観写真を1ページ丸ごとアップで載せているのです。欄外には「外苑西通りからの風景」とありますが、「海味」を入れた風景ではないのです。
つまり、「海味」の店内、料理、外観の写真を使っていないのです。
右ページの「ビル写真」は間違えたのか、わざと付近の「風景」を載せてページ稼ぎしたのかわかりませんが、「紹介文」も昨年のものを並び替えるなどわずかに修正しただけのものでありました。
「海味」のオヤジの発言は嘘ではなかった。しっかり「写真掲載拒否」=「掲載拒否」をしているんです。
ミシュランとしては、昨年掲載した店に、ああまでTV番組ではっきり「拒否」を明言されて「非掲載」にしてしまったら、「掲載拒否はない」と言い続けたナレ氏の虚偽発言がばれてしまうと考えたのでしょう。
意地でも「不自然なページ構成」にしてまで、そして星昇格してまで掲載してきてごまかしてきたのです。
何というみっともない対応でしょうか。
一切写真を使ってページ稼ぎせず、紹介文も新しくして掲載すればまだ潔かったといえるでしょう。
かくして、2009年版ミシュランの最大の見所はこの「海味」のページであると私は考えます。
「ガチミシュラン 自腹・覆面で食べ歩いた星付きレストラン89+9」、おかげさまで好調です。
・楽天ブックス
・紀伊国屋書店BookWeb
・セブンアンドワイ
「モウラ」に銀座のフグ屋「ふぐ 福治」をアップしています。2009年版でミシュラン1つ星になりましたが、友里の「3つ星フグ屋」であります。
ぜひお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/
掲載拒否した店を無理に載せるな、ミシュラン
ミシュラン星格付け 泣き笑い
やはり注目度はそれほど落ちていなかったようです。
昨日のミシュランガイドプレス発表、多くのメディアが駆けつけたようで、ワイドショーはじめ多くのTV番組で取り上げられることでしょう。
さて今回の発表、友里の予想がかなりの確度で当たりました。完全にはずれたのは、「龍吟」の3つ星、「ランベリー」の2つ星、「オレキス」の1つ星くらいであります。
「石かわ」の3つ星、「堀兼」の2つ星などの大当たりは事前の「情報じゃじゃ漏れ」の証左であります。
「掘兼」の主人は、「2つ星以上でなければ拒否する」と交渉したと豪語しているそうですから、裏取引みたいなものですね。
世間では星昇格にスポットを当てているようですが、友里は「星降格」に注目です。
ナレ氏は、星降格店は「質が落ちたと判断した」とプレス発表で言い放っております。
まずは降格店リストをつくりましたのでご覧ください。
二つ星→一つ星
「植むら」
一つ星→非掲載
「アルバス」、「オオハラ・エ・シーアイイー」、「キャーヴ ひらまつ」、「久兵衛」、「クチーナ ヒラタ」、「さざんか」、「シェ・イノ」、「招福楼」、「なだ万 ニューオータニ店」、「花山椒」、「六雁」、「リストランテ濱崎」
「有名フレンチの降格」と私が予想した店はなんと「シェ・イノ」でありました。皿の上(料理)やサービス、内外装から考えて、この店を外して「エメ・ヴィベール」や「森本XEX」が安泰なのは、まともな舌の持ち主の判断ではあり得ません。
その他「クチーナ ヒラタ」の降格にも驚きです。
「ガチミシュラン」で友里が2つ星をつけたこの2店、ねらい打ちされた可能性があります。
逆にケチョンケチョンに酷評された店は、意地でも降格させなかったのでしょう。
降格で一番の注目は「久兵衛」です。単なる銀座の「観光大箱寿司屋」ですから1つ星自体が間違いだったのですが、イメージダウンは計り知れないでしょう。もともと寿司自体がたいしたことないですからね。
「招福楼」、「さざんか」、「なだ万 ニューオータニ店」、「植むら」なども順当な降格だと思いますが、降格に値する店はもっと他にあるのではないでしょうか。
降格店はどれも大手かホテル店のような経営基盤が小さくない店や常連がついた経営安泰の店ばかりです。
日本人の国民性を配慮して、降格させても経営が逼迫しない店だけに絞った判断は、果たして公平だと言えるでしょうか。
かくして2009年版も「とんでも店」のオンパレードとなりました。
経験不足の日本人調査員、「かどわき」、「堀兼」を高評価するということは、「創作和食」がお好きだと読みました。本格的な日本料理は食べこんでいないのでしょう。
「ベージュ」が集客大作戦?
おかげさまで拙著「ガチミシュラン」、アマゾンではまずまず好調です。銀座はじめ大手の書店でも平積みしていただいておりますが、品川駅の新幹線乗り場の小さな書店(三省堂)にも置いてありましたから驚きです。
この書き込み時点では「売り切れ」(アマゾン)のようですが、すぐ補充されると思います。
さて本題。
相変わらず客入りが悪いんでしょうか、「ベージュ トーキョー」。
9月に何か問題があったとの噂もありましたが、年末の稼ぎ時だというのに景気後退に足を引っ張られたのか、限定客相手ですが「割引キャンペーン」を張ってきたようです。
シティグループ社員向けに以下のような案内が流れたそうです。
*** 『プレミアム・シャンパーンニュ “シャンパーニュ アラン・デュカス”日本到着記念プラン』のご案内 ***
さて、この度、フランスの三ツ星レストラン アランデュカスグループとシャネルによるフランス料理レストランBEIGE ALAIN DUCASSE TOKYOからシティグループのスタッフの皆様に、『シャンパーニュ アラン・デュカス』をセットした11月期間限定の通常より約30%OFFの特別価格のスペシャルメニューをご提供いただきました。
今朝のTVニュースでは、更に5万人のリストラを発表したと言われているシティグループ、日本といえども苦しさは変わらないのではないでしょうか。
この金融危機の時期、当事者である会社の社員たちに、いくら割引とはいえ高額フレンチをバンバン通える余裕があると「ベージュ」は考えたのでしょうか。
その「コンセプト」と共に「営業センス」にも大きな疑問を私は抱きます。
昨日のマスヒロさんネタで、読者の方から情報がありました。
またまたマスヒロさん、やってくれたそうです「ねぶり箸」のススメを。
日テレの「おもいッきりイイTV」での話だそうです。
「ものを美味しく食べる知恵」のテーマで、鯛(造り)を食べるときは
一口目は何もつけずに口に入れ、その後箸を醤油につけてその箸を口に入れるのだとか・・・
これって立派な「ねぶり箸」ですよね。
私は番組を見ませんでしたが、本当にTVで放映されていたとしたら、大問題であります。
念のため以下に箸のマナーについて書かれているURLを貼り付けます。
http://www.e-ohashi.com/natsuno/story/04.html
ワインの古酒に若い他のワインを混ぜることを推奨するなど、掟破りというか完全なマナー違反を堂々と自慢して推奨するマスヒロさん。
彼の近辺にまともな「ブレーン」はいないのか。
こんな人が「大人の作法」というタイトルの本を上梓したのですから、悪い冗談としか言いようがありません。
昨日の「料理人紹介業」のブログネタでも色々お便りをいただきました。
「次郎」を紹介してその対価を貰うと言うことは、ある自動車雑誌の特集に、レクサスやベンツを徳大寺さんが紹介してお金を貰うよことと変わりがありません。
そのような掟破りをする「評論家」が、自動車はじめ絵画、音楽などの分野でいるとは思えない。
映画評論では特定の映画を宣伝している人がいますけど。
いよいよ本日14時にミシュラン発表です。朝のTVでかなり取り扱っていますから、まだまだ賞味期限は切れていないようです。
発表が楽しみです。
「モウラ」に京橋の天麩羅屋「深町」をアップしております。
お立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/