ついにネタ切れか 友里征耶

新年挨拶まわりを含めて国内出張が多く慌ただしいこともありますが、どうもブログネタに面白いものが思い浮かびません。
「さとなお」さんのように、「人脈自慢」や「知人の売り出し宣伝」、そして乙女チックにも見える「心のうち」をダラダラもとい、つらつらと書くなら楽なのですが、飲食店業界の問題提起や情報発信を目指す「友里ブログ」は安易に奔ることが出来ません。よって時事ネタに逃げるパターンがここのところ目立っております。
実は年末にある多店舗展開会社が民事再生法を申請したとの情報を得ました。この時期飲食店、特に中途半端な価格帯の多店舗展開は厳しいものがあるのですが、申請後も営業を続けているようなので具体的にブログで取り上げることを断念したのです。
トヨタやソニーでさえ大慌てのこの未曾有の不況時、イケイケなだけで支店や分店を増殖させていった多店舗展開会社が安泰なはずがありません。
字数稼ぎで本日も不況ネタです。
ソニーが連結で2600億円の営業赤字になると発表しました。更なるリストラに加えて、ストリンガー会長はじめ代表執行役は08年度の賞与を全額返上、報酬と賞与の合計額も前年の50%以下にするようです。その他の役員も30%以上減額するとのことで、一応経営陣も反省の意を形だけ表しました。
でも巷の噂では、ストリンガー氏の年間報酬は2桁億とも言われています。半減させても手取りが数億円。これで納得する非正規社員やリストラ対象の社員がいるでしょうか。
要は減額率ではなく受け取る「絶対額」が問題。せめてストリンガー氏も上場会社の平均役員報酬額と言われている3?5000万円に減額するくらいの矜恃を示すべきではないか。
だいたい私は上場会社が、株主からの個別役員報酬の開示要求を拒否する姿勢に納得がいきません。
役員報酬の総額は開示するのに、個別をなぜ開示したがらないのか。それは一部の役員で総報酬額の大半を持って行っているからでしょう。CEOなど実力者が総額の過半をお手盛りで持っていく事実。
自分の働きに自信があるなら、堂々と開示すればいいのですが、「後ろめたさ」があるので個人情報云々と理由をつけて逃げまくっているわけです。
JC(日本青年会議所)の会頭が、「構造改革は富の創出・分配ともに失敗している」と小泉改革を批判したと朝日の記事にありました。
自民党に近いとされるJCとしては「異例」とありますが、現在の自民党に近いから「小泉批判」をしているのではないでしょうか。未だに麻生首相は、JCの会頭選出などに隠然たる力を持っていると言われているからです。
完全に現自民党は小泉路線からの決別をしたのかもしれませんが、最近マスコミに露出して「見苦しい言い訳」を繰り返す竹中平蔵氏にはかなりの違和感を覚えます。
今週発売の「週刊新潮」では、「厚顔無恥」とまで揶揄されています。得意の論点ずらしで視聴者を煙に巻くスタイルも、もう限界ではないか。
今は言われなくなりましたが、住民票を毎年国内外に移し替えて「地方税」を節約していたと批判された竹中氏。政治資金規制法違反を報じる週刊誌の発売直前に参院議員を辞任したのも記憶に新しい。こんなお金に不透明な「自称経済学者」を重用するマスコミと慶応大学に私は失望しております。
ついでにあの暑い夏の衆院選、「郵政民営化は改革の第一歩」と骨抜きになることをまったく予想せず信奉者に煽った純粋な心の持ち主「さとなお」さん、いつもの自己陶酔日記でたまには「その後の郵政民営化と構造改革」についてツラツラと語ってもらいたいと思います。

本当にアメリカは変わりそうだ

ヘソ曲がりでそう簡単には人の言うことを信じないと思われている友里ですが、オバマ氏の大統領就任演説は期待もあるからか珍しく素直に受け取りました。
単なるスピーチ上手、口だけじゃないか、といった意見もあるようですが、日本のアホな国会議員たちの中でこのような真摯な考えを述べることが出来る人がいるのか。国民に希望や夢を持たせる人がいないのが残念です。
今朝のニュースでは、早速ロビイストからの贈り物を禁止する法令?にサインをしておりました。今後もクリーンさを保つことを期待します。
ブッシュは嫌いだが小泉と自民党が大好きな「さとなお」氏もオバマのスピーチを絶賛していました。ブッシュと小泉、根本的な「人間性」に大差はないと思うのですが、小泉元首相信奉者も感動するほど名スピーチだったと言うことでしょうか。
トヨタが「拡大路線」(グローバルマスタープラン)を破棄し、「現場重視」、「地域・顧客重視」の「マーケットビジョン」に転向すると朝日新聞にありました。
短期的な利益を望まず、不況下でも黒字を出せる体質に転換。飲食店に限らずどんな企業でも「短絡的に利益追求に奔りすぎる」ことは結果的には良くないことがトヨタもようやくわかったようです。アメリカ、トヨタ、一人勝ちを狙う「己中心主義」の無意味さがこの「金融危機」で明らかになりましたが、遅きに逸した感もあります。
儲けに奔りすぎると良くないのは国や企業だけではありません。料理評論家やフードライター、まともなジャーナリズムを発揮すると食べてはいけない商売であると考えますが、国会議員含めて己の利益ばかり考える人がほとんどなのが残念であります。何代も世襲を続けて家業や生業のタネにしている国会議員が多いのが日本の悲劇でありましょう。

久々にワイン関連の本を購入

「クイズでワイン通」(講談社 葉山考太郎著)を購入しました。
ワイン本に面白いものがないからか、ワイン人口が少ないからなのか、ワインをネタにした本は例え元世界一ソムリエの田崎氏が書いたものでも売れないのがこの業界の常識だと聞きました。
確かに色々なワイン本を買いましたが、読み切ったものは少ない。上から目線の内容や堅苦しい蘊蓄が多く面白くないからです。
そんな中、葉山氏の書いた「シャンパンの教え」や「ワイン道」はシャレやウィットの効いた文調で一気に読み切れる珍しいワイン本でありました。
今回の本は101のワインに関するクイズとその解説の本であります。50問正解で真打、70問で名人とのことで挑戦し始めたのですが、最初の方で転ける(不正解)確率が高く「名人」をすぐ諦めた次第です。
今回の本は「蘊蓄」主体で前述の2冊より面白みに欠けるところがありますが、会食の時の雑学ネタとして使えるところもあり、興味のある方は目を通されることをオススメします。
ワインにちょっと興味がある女性との食事には、話の弾みになるかもしれません。