モデル出身のオーナーを最近見かけない、甚六

大箱でオシャレっぽい内装、個室もあって合コンにも利用でき若い男性スタッフを完備した甚六。ダイニングバーと見紛う雰囲気でありますが昔は普通のお好み焼き・たこ焼き店でありました。

もう20年前になるでしょうか。プラチナ通り、今はなき杉の木屋の近くの小さなビル地下にオープンした際のグルメ雑誌のキャッチは「モデル出身のオーナー」でありました。
カウンターと狭いテーブルが数卓の小キャパな店。モデル出身のオーナーが自らお好み焼きや焼きそばを焼いていて、彼の人脈からか芸能人や業界人も多く来店していたのです。

今でこそ文化人となって朝の情報番組でいっぱしの正論を吐いている東ちづる女史、私は彼女を見る度にこの甚六での出来事(正確には店出てから)を思い出します。
もう時効だから書けますが、当時加納典明氏との仲が週刊誌を騒がせていた最中、彼女はある男性と食べに来ていたんです。偶然か同時に地上へ出たのですがそそくさと男性運転の車に乗り込む東女史を見て、知り合い家族の運転する車で面白半分に追跡を開始してしまった。
246を用賀方面へ向かって住宅街へ入ったので、そろそろ目的地なかと喜んだのもつかの間、最後の最後で尾行がばれてしまって彼女らは駐車場で籠城を始めてしまったのです。
幼い子供がいましたので、30分ほどで諦めて帰宅しましたが、その後しばらく幼子達は東ちづる氏をTVで見る度に、「追いかけっこした人だ」とはしゃいでいたそうです。

さて大箱店に移転したのは平成9年。いつの間にか元モデルのオーナーを店で見かけなくなりましたが、オープン当時からある粉物に加えてメニューは更に充実。前店ではあり得なかったワインまで取りそろえた総合鉄板焼屋に変身したのです。

オススメは30分待たされる大きなたこ焼き。蒟蒻ステーキもヘルシー志向の人には良いでしょう。冬期なら地下店でも食べた牡蠣ポンや豚キムチもはずせません。
お好み焼きは甚六スペシャルと葱焼き(スジ入り)が我が家の定番。甘めのソースで味濃い料理の連続であすが、知人家族との食事会にはオススメであります。
ワインも3000円で持ち込み自由。どんなに食べても一人当たり8000円前後。ゲット用には使えませんが、デートにも変化球としてオススメの店です。