昔の行列が懐かしく思える、天現寺亭

初めて訪問したのは20年以上前だったか。たまたま車で通りかかって目に入ったのが天現寺交差点近くにあるこのお好み焼き屋でありました。まだ19時前だというのに店外は行列。これは美味しいに違いないと飛び込んだのです。
靴を脱いで鉄板付のちゃぶ台に直座りして、生牡蠣などツマミから各種お好み焼き、焼きそばなどを食べまくったのですが、価格も手頃なこともあり、その後は同じく近辺にあった屋台焼肉屋(駐車場に駐めた軽トラ)と交互に月に一回ほど通い続けたのでした。
結構通って常連になった友里、お好み焼きの焼き方も上達し、時には独身の身軽さからか隣席の女子大生グループに焼いてあげるなど店内コミュニケーションに貢献したのですが、身を固めたのが切っ掛けだったかいつの間にか足が遠のいたのであります。今春出版予定の友里オススメ本での掲載を検討しようと久々に訪問したのは今年はじめでありました。

リニューアルしていましたが、直座りに変化はなし。ただし個室が出来ていたのには驚きました。予約を受けつけるようになったからか、近辺の「ぼちぼち」や「のろ」に客を奪われたのか行列はなし。でも19時近くには満席になりました。

まずは牡蠣バター(5ヶ1500円)。添加物を否定できない味でしたが、ポーションもでかくこの価格なら致し方なし。キムチ(420円)はわざわざ頼むものではないことを確認、長芋千切り(480円)の量の多さには驚きました。
数度の経験しかないもんじゃ焼(ミックスで1260円)も当たり前ですがMSG入り(店からは入れていないとの電話を頂戴しております)のジャンクフードとしてはまずまず。
ミックスお好み焼き(1260円)は小さくなったと感じ、これだけではとうてい物足りません。烏賊焼きそばや野菜のバルーン焼、豚玉お好み焼きを追加しようやくお腹一杯。冷酒や焼酎ロックを飲んでの支払いが4人で1万4000円となりました。

お好み焼きは厨房で焼いてくれるようになったので、以前のように女子大生(今時来ないかも)とのコミュニケーションは難しくなりましたが、客単価だけ考えれば、近辺にあるデルモがオーナーだった広島風お好み焼「甚六」の約半値。
月島や下町へ行く時間と交通費を考えたら、近辺にお住まいの方には充分許容範囲のもんじゃ・お好み焼きであると考えます。