これがアメリカの本場ステーキと思ってはいけない、BLT TOKYO

何回食べても美味しいとは思えないけど人気があるNYのステーキハウス「BLT」。
最近の赤身肉&熟成肉ブーム(でも欧米では脂ギトギトのワギューがブームらしい)を狙ったのか、今秋東京は六本木1丁目に進出してきたのであります。

ところが週刊文春所属の食味探検隊評価が散々だっただけに訪問を躊躇していたのですが、身内の再三のリクエストで重い腰を上げたのは11月末でありました。

場所は泉ガーデンの5階。

 

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ソフトバンクCMの白戸小次郎(ダンテ・カーヴァー)似のドアマンが立つ店構えと1階のウエーティングなどはオシャレ感があるのですが、友里一行が通された2階のホールはファミレスに毛を生やしたようなレベルで4人掛けテーブルも狭くチープ感丸出し。
ホールスタッフも白服ばかりで客数の割に黒服が少なく(1名だけかも)、オペレーションが悪いったらありゃしない。
白服もオーダーをとるのですが、ブラッドオレンジだけではなくグラスの白ワインもと、2回もオーダーを忘れられてしまいました。

シャンパンはグラスが1800円、ボトルはクリュッグのグランキュヴェが2万8000円と値付けは高くなかったけど、肝心の肉価格は本店の倍近いのではないか。
我々は28日熟成ドライエイジングポーターハウス(2名分 1万4000円)を頼んだのであります。

まずはアミューズの位置付けか、チキンレバーペーストにキッシュ、そしてポップオーバー(デニッシュの1種)。

 

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レバーペーストとキッシュはまったくの普通味で、NYでは温かいうちは美味しいと思ったポップオーバーも東京ではイマイチでありました。

前菜で頼んだフレッシュオイスター(6ヶ 2200円)はまずまず。というかこの日一番美味しく感じた皿(調理ではない)でありました。

 

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クラブケーキ(2400円)は塩が強すぎ、グリルド ダブルカットベーコン (1600円)は量だけ多いけど塩辛いだけでペケ。3人でも食べきれなかった。

 

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無難だと思われたシーザーサラダ(1400円)も塩が強いだけが特徴か。
人のこと言えませんが、廻りの客層もパッとしないファミリーが主体で、NYのBLTの唯一の特徴であるオシャレ感も皆無。気を落としている我々の前にメインのポーターハウス(サーロインとフィレのついたTボーンステーキでフィレの割合が1/3以上と多め)が登場しました。

 

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一般のアメリカのポーターハウス2人分と違って肉の量が少ないのが一目瞭然。
肝心の肉のお味も、アメリカ牛赤身独特の旨みが足りない。はっきり言って、たいした肉ではないNY本店より値段は高いけど味は更に落ちる肉であったのです。

唯一の救いは添えられたニンニクか。この皿では一番の食材でありました。

苦すぎるエスプレッソで〆ての支払いは、一人当たり2万円を軽く突破。
CP悪すぎるアメリカンステーキハウスと判断、友里の再訪はまずないことでありましょう。