「料理評論家」が料理人の紹介業をして良いのか

読者の方からの情報です。
まずは、「No Reservations」というアメリカのケーブルTVのトラベルチャンネルで放送された番組の一部を下記の「You Tube」でご覧ください。
http://jp.youtube.com/watch?v=8E939e9piME
Anthony Bourdain(アンソニー・ボーデイン)という番組ホストが「すきやばし 次郎」で鮨を食べております。彼はニューヨークのビストロ「Les Halles」でシェフをしていたのですが、レストラン業界の暴露本「キッチン・コンフィデンシャル」(新潮社から翻訳あり)を書いたのをきっかけに番組ホストに転身しているとのこと。
昨秋に来日して撮影していったそうで、通訳の脇、画面の右端によく見る顔の人を確認できます。
そうです、山本益博氏が画面で自分の存在を必死に無言で訴えているのです。
居ても居なくてもよいマスヒロさん、なぜ画面に映っているかというと、番組のコーディネーターからマスヒロさんを通じてこの取材を申し込まれたからです。
撮影が遅れてオープン時刻を越えてしまい外で待っている予約客にマスヒロさんが自ら「自分を通して申し込んできた」と自慢していたとも聞きました。
小野二郎さんのマネージャー兼広報担当者として、数万円が支払われたそうですが、表面上は「番組出演料」として処理するのでしょう。本当に処世術には長けている人です。
「タダ飯」を要求したことはないと強調していますが、自分からはっきり意思表示せず、店側から請求しない「便宜供与」の場合は、「要求」したとは言わないと考えているのかもしれません。
信奉者を集めた食事会で「サヤ」を抜く営業行為も、友里基準では立派な「タダ飯」なんですが、彼の辞書にはないようです。
日本橋・高島屋で開催される「次郎イヴェント」でも、マネージャーとして暗躍していると漏れ聞きました。表面上は「ミニ講演」のようなものをしていますので、「サヤ抜き」、「ブローカー業」ではないと言いたいのでしょう。
しかし幻冬舎や見城社長の「タダ飯」指摘に対し、「法的対応」を言っていたマスヒロさん。75日以上経ったのでもう必要ないと考えているのでしょうか。
週刊誌には「領収書」の公開も示唆していましたが、未だに開示した形跡がありません。
安藤美姫の4回転と同じく、やれない、やらないことを口に出すな、と私はマスヒロさんに申し上げたい。
取材費(飲食代)は税務上経費として認められているとマスヒロさんは公言しています。
「マスヒロ ジャパン」という法人格で活動していますので、税務上は最低「5年間」は帳簿類の保管が義務づけられているはず。
もしすべての取材で「飲食代」を支払っているとするならば、ここ数年「食べ歩き手帳」はじめマスコミに訪問したと書いたすべての店の「領収書」が、会社に時系列的に綺麗に保管されているはずです。
いつでもやろうとすれば公開して「濡れ衣」を証明出来るはずなのですが、それを未だにしない理由は何なのでしょうか。
領収書と訪問店が一対一に対応していないのではないかといった「疑問」をもたれても仕方がない「スルー」であると考えます。

今年になって訪問した店 短評編 29

山本益博氏の「大人の作法」を読み終えました。
いつもの通り、有名人、著名人をダシに使って自分を権威づける手法は健在でありました。
しかし、1929年のロマネ・コンティに1982年の若いワインを混ぜて飲んで自慢していたマスヒロさん。こんなワインを冒涜するような事をする人に「作法」を語る資格があるのでしょうか。
他にも自分では立派な行為と思っていても他人からは奇異に見える「作法」をいくつか自慢しております。
別の機会に詳しく述べたいと思いますが、「私を育てた師匠たち」と名指しされた方々、辻静雄さんや松永伍一さん、そして小沢昭一さんに、信奉者を集めた食事会でサヤを抜き、小野二郎さんの出演でアメリカのTV番組から数万円の紹介料を貰うという料理評論家ではなくただの「金稼ぎ人」になった山本益博氏をどう思っているのか、聞いてみたいものです。
しかしマスヒロさんの「師匠」として料理研究家の山本麗子氏を真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
私の読んだ範囲で氏の名前を見つけることはできませんでした。
さて3店です。
ドン・チッチョ
相変わらず盛況です。久しぶりに訪問しましたが、大いに食べて飲んで支払いは1万数千円とリーズナブル。
ただし神宮前の時からメニューの変化がほとんどないのではないか。
最近はシチリアはじめ地方に特化したイタリアンが増えてきただけに、埋没しないことを祈ります。
深町
「モウラ」の取材で久々の訪問。特徴だった「肴」はなくなり、ただの凡庸な天麩羅屋になってしまっておりました。
詳しくは明日の「モウラ」をご覧ください。
銀座 奈可久
若手の銀座鮨屋の中では、客入りが今ひとつ。移転前もそれほど盛況感がなかっただけに、やや大箱になってちょっと寂しい感じがします。
移転前より特徴がなくなったというか、他店との差別化ができないところが人気店との違いでしょうか。

「店評価ブログ」を更新しています

読者の方々から次々と「ガチミシュラン」を購入したとのメールをいただきました。
早速のご購入、御礼申し上げます。
MSNのニュースにもミシュラン関連で取り上げられたようで、おかげさまでアマゾンでも現在237位と順位を上げております。

今時珍しいマスヒロ信奉者で友里大嫌いのレビュアー「ゆりさ信介」氏や「沢崎信介」氏の批判レビューがそろそろ書き込まれことでしょう。楽しみであります。
やはり底力があるのでしょうか。ミシュランの順位はなんと4位。F書店では予約が30枚とはいえ、他店では数百あるとも聞きましたので、数万部は売れそうな勢いであります。
オカザワの「昼ましを食べる」もおかげさまで6471位とかなり順位を上げております。
高飛車な本人に成り代わり、私から御礼申し上げます。
また拙HPのメンテナンスに関してお申し出もいただきました。
さて、「店評価ブログ」に芝の似非和食「とうふ屋うかい」と松濤のフレンチ「シェ・松尾」をアップしております。
私が憧れる最新版「社長 島耕作 1」にもHGホールディングスの取締役の会合場所に使われていたこの「とうふ屋うかい」。しかし仮装とはいえこんな料理を出す店に大会社の役員が大臣接待で使うでしょうか。弘兼憲史氏の飲食店リサーチ力に疑問です。
ぜひお立ち寄りください。
http://www.tomosato.net/blog2/index.html
また「モウラ」には、代官山のフレンチ「メゾン ポール・ボキューズ」をアップしています。
終了まであと2週間の「モウラ」、あわせてお立ち寄りください。
http://tomosatoyuya.moura.jp/