ネタ不足宣言をしたからでしょうか、読者の方からの情報提供をいただくことが多くなり、大変助かっております。ここにあらためて御礼申し上げます。
本日もその中の1つ。あのあまりワインをご存じない(飲まない、飲めない)山本益博氏が、山梨県が主催するジビエのPR会で特定のワインを勧めていたというものです。
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/yamanashi/090312/ymn0903120224001-n1.htm
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2009/03/12/15.html
増えすぎた日本鹿の有効利用のためのイヴェントのようですが、どんなルートで潜り込んだのかマスヒロさん。ここ数年、何を吹き込まれたのか日本ワインをさかんに取り上げていましたが、今回もメルシャンと私はまったく知らなかったボー・ペイサージュというワインを鹿肉や牛に合うと勧めたようです。
あくまで推測ですが、どこかのソムリエにこの「ボー・ペイサージュ」を勧められて着目。どちらかからかわかりませんが、メーカーとコンタクトを取るようになっての宣伝・取り上げだと思います。近々に「365日 食べ歩き手帳」でもこのワインを掲載してくるかもしれません。
産地の食材に同じ地区で造られたワインを合わすのは常套手段ですから、山梨の鹿に地元で造ったワインを合わせるのは不思議ではありません。でも数ある山梨のワインの中でなぜこの2社なのか。有名どころでは他にマンズもあれば勝沼もあります。ちょっと調べれば、サッポロやサントネージュもありました。おそらく他社とは契約や話し合いが成立していないのでしょう。
しかし、マスヒロさんの人生でワインが占める割合はいかほどのものなのでしょうか。酒類が好きではなくそれほど飲まない方に、ワインに対してどれほどの知識や拘り、そして経験があると言うのか。メーカーも全国区の知名度だからと考えて安直に任せたのでしょうが、友里読者だけではなく最近は広く彼の酒類への評価に疑問をもつ人が増えてきたはずです。肝心の料理に対するマスヒロさんの評価姿勢を疑問視する、いや相手にしない人も多くなったのではないか。
この傾向は都内だけではなく地方にもどんどん浸透していくと私は考えます。
ワインがわかって宣伝しているのか、マスヒロさん
久々のワイン会出席
デビュー前はかなりの頻度でワイン会に出席したり主催したりしていたのですが、最近は予算と時間の問題でさっぱりご無沙汰。
会合は「食事会」ばかりでありましたが、先日久々にある方のワイン会に出席する機会に恵まれました。
ワインをメインにする「ワイン会」と違って食事会だとワインは二の次になります。高価でレアのものは頼めず、料理を邪魔しない比較的若いものを予算の都合上選択せざるを得ないのですが、ワインが主役だとワインの内容はかなりハイレベルになることがあらためてわかりました。
飲んだ自慢になるのでためらったのですがネタ不足もあり書いちゃいますと、パリから空輸で持ち込まれたワインは、サロン、コシュ・デュリ、アンリ・ジャイエ、マルゴー、ラ・ターシュ、エルミタージュ・シャペル、造り手不詳のシャブリとコシュ・デュリ除いてすべて90年以前のものでした。(ワイン名や造り手を同列で書いてすみません。ある程度ぼかしたいもので)
70年代のものも3本有りましたか。苦手なブラインドで1本1本飲んでいったのですが、出るワインがわかっているにもかかわらず、生産村を間違えるどころか1本品種を外してしまうこともありました。
フランスできちんと保管されているワインを空輸で持ち込んだワインは、日本で普段飲むワインと同じものでも熟成度が違います。色、味わいとかなり若く感じます。熟成度が進んでいませんから複雑味も少なく品種の特徴がわかりやすいはずなのですが、ブラインド、本当に難しいです。
やはりワインはラベルを見て、先入観持って安心して楽しみたいものです。
ワインでさえ私のようなレベルではなく有名なプロでもブラインドで外すというのに、何千、何万、何十万とあるだろう食材と生産地の組み合わせの違いがわかると豪語する過食のオコチャマ・来栖けい氏。言うのは勝手で信じるのも信者の勝手でありますが、まともな常識と知識の持ち主なら、まったくいい加減な「ホラ」だと見破ってしまうでしょう。
だいたい5年前のデビュー時に、「さわ田」、「次郎」、「兼定」、「水谷」、「銀座 小笹寿し」など都心の有名店へ行ったことなく奥沢の「入船」を日本一の鮨屋と断言した放言癖のある人です。
食材のブラインドどころか、寿司屋のブラインドも出来ない人だと思います。
友里掲示板
http://tomosato.net/bbs/
最近訪問した店 短評編 10
バタバタしておりまして、お約束のイントロを省きまして3店の短評に直ぐ入ります。
アピシウス
2年ぶりの訪問。「ガニエール」にいたメートルも移転しておりました。永井氏、情野氏などホールスタッフはここ数年他店から補強をしていますが、厨房スタッフの補強はしているのでしょうか。
情野ソムリエはじめホールスタッフのサービスには満足しましたが、料理はどうもイマイチ。シェフ不在とのことで仕方ないかもしれませんが、それを割り引いても、もう少し満足度のあるものを提供していただきたかった。他店のレベルが上がっている現在、厨房の補強も一考かもしれません。
喜寿司
昨年に続き3回目の訪問。寿司専門のブロガーお気に入りの店ですが、高い支払額に見合うタネ質、仕事とはどうしても思えない。近所の常連が多いようですが、銀座だったらこの価格では難しいでしょう。世間の評価も高いとしたら、それはいわゆる「過大評価」というものです。
ヴォーロ・コズイ
この店も過大評価か。巷の評判が良かったので期待して訪問したのですがまったくの期待はずれ。コースしかなく、拘りや郷土色を全く感じない普通のイタリアンでありました。
同伴者達の食後感もまったく同じ。「立地の妙」が下駄を履かせているというか、竹馬に乗せた店と言えます。
我々の統一意見は「再訪なし」でありました。