AWキッチンのパスタがなぜイマイチなのか

本日よりネット環境の異なる地域へ短期間でありますが移動します。来週半ばまで、タイムリーにブログを更新することが出来ないかもしれませんが、毎日の更新は絶えないように頑張りますので、どうかご容赦ください。

さて本日は野菜がウリのイタリアン訪問の件であります。
価格破壊店「俺のイタリアン」の躍進でマスコミ的にも埋没しかけているかもしれないAWキッチングループ(株式会社イートウォーク)。
本当にオーナーシェフ(お飾りじゃないの?)なのか疑問でありますが、代表者である渡邊明氏を前面に出して

種々の野菜を使用したイタリア風料理(やさい家めいは和風か)

で集客をはかっております。
人一倍野菜好きの友里、野菜の補給に時々このチェーン店を訪問するのですが、特にパスタにおいて満足したことがありません。
単に野菜の摂取と割り切れば良いのですが

パスタと考えるとまったく物足りない

食後感なのであります。先日も昼に立ち寄って

畑のオールスター『お野菜づくし』 1600円

を食したのですが、ガーリック&オイルソースのパスタが美味しくない。そこでハタと気がついたのであります。(遅すぎ)

ゴーヤ、ネギ、キャベツ、茄子、レンコン、トウモロコシ、ズッキーニ、シメジ、ミニトマトなど野菜が豊富(具が多すぎか)なためよく混ぜられなかったのか、それともバイト然とした厨房スタッフのアームのせいなのか、パスタのオイルソースが

まったく乳化状態になっていない

調理過程を見ているとしっかりパスタのゆで汁をいれているのですが、パスタとオイルなどの

絡めがまったく足りない

のであります。
つまり客は、野菜と麺とオイルとゆで汁をそれぞれ別々に食しているようなもの。
厨房スタッフを見る限りそれほどの投資(高額報酬の人はいなさそう)をしていないと思いますから、この価格帯の提供では割安感はありません。

野菜の種類や多さも必要でしょうが、パスタと称するならばそれなりの完成度にしていただきたいと友里は考えます。

 

俺のイタリアンと俺のフレンチ、次の仕掛けは何だ?

昨日未明からの集中豪雨は凄かったようです。東海道新幹線も線路が水没したとかでかなり遅れが出ておりました。所用で京都日帰りしなければならなかった友里、何とかたどり着いてまた戻ってくることが出来ました。

さて先日知人たちと

俺のフレンチ GINZA

を訪問してきました。詳しくは後日の実名短評編に譲りますが、TV(ガイア)に出た直後だったからか18時前でも40人ほどの行列が出来ておりました。我々は予約席だったのですが、立ち食いの1階だと1時間以上待たなければならないのかもしれません。

さて薄利多売(と言っても箱物商売ですから何回転させても売り上げに限界がある)により、本格的というより自称イタリアン、自称フレンチでありますが、飲食業界に与えたインパクトは相当なものではないか。極端な話

居酒屋並みの支払いで自称とは言えイタリアンやフレンチが食べられる

これでは付近のビストロやトラットリアどころか、居酒屋もたまったものではありません。
現に行列に並んでいる人たちは、サンダルに短パンという普通のフレンチの客層とはかけ離れた出で立ちが大半でありました。
居酒屋客がこの手の店へ流れているとしたら

和民も脳天気に選挙ごっこしている場合ではない

と友里は考えます。
しかしブックオフの創業者でもあった「俺のフレンチ」、「俺のイタリアン」の経営者の最終目的は何なのでしょうか。

50席あまりのキャパで客単価は隣客などをみると4000円前後。「ガイアの夜明け」を信じるなら、損益分岐点となる2.5回転させたとして1日の売り上げは

4000円x50人x2.5回転=500,000円

日曜が休みですから1ヶ月の売り上げは1250万円ほどになります。
スペシャリテのフィレ肉ロッシーニが1280円、普通のメインは980円(これがまた信じられないくらい量があるんですね)、前菜は600円以下という値付けを考えると、いくら食材を厳選(逆の意味で)して安くあげているとしても原価率は30%に抑えられるはずがありません。そこで簡単な方程式を考えてみました。

4000円客単価としての原価をX、一日分の固定費をYとします。
2.5回転でツーペイチャラとするなら

50人x2.5回転x(4000円―X)-Y=0

XとYの2つがわからないのに連立方程式がたてられないので、固定費Yは推測とします。
1階、2階のスペースが合計40坪として単価3万として1日の地代は

40坪x3万÷25=約5万円   ①

人件費は厨房&ホールで8名ほどと仮定し、平均給与25万としてみると

8名x25万÷25=8万円   ②

その他の費用(光熱費など)を5万円としますと

固定費Y=①+②+5万=18万円

よって一人分の食材費は

X=(50万円-18万円)÷125=約2500円

であります。原価率は6割前後となります。
限界利益を超える客が入ったとしても一人あたりの儲けは2000円前後でありますから、キャパ50人の箱としては3回転させたとしても

純利益=2000円x25人=5万円

月にして125万、年にして1500万円の利益にしかならないのであります。
何店舗か展開しておりますが、これらの利益で客寄せパンダに徹しきっている

世界の 能勢和秀シェフ
スーパーシェフ 布川鉄英シェフ
フレンチ界の貴公子 國仲尚史シェフ
銀座のファンタジスタ 衛藤洋一ソムリエ
グランメゾンのザ・ソムリエ 新宅明男ソムリエ
ソムリエ界のサラブレッド 松山秀樹ソムリエ

たちの報酬をまかなえるのでしょうか。

俺のフレンチ シェフたち

 

俺のフレンチ ソムリエたち

 

とてもブックオフを投げ打ってまで全力投球するビジネスではないのではないか。
今は居酒屋客が押し寄せておりますが、未来永劫彼らが通い続けるという保証はありません。居酒屋チェーンの巻き返しもあるでしょうし、今は客寄せパンダになっている

シェフやソムリエが何年も居続ける

という保証もないからであります。
そこで友里は今後の展開を予測してしまったのであります。

シェ松尾などのように、破綻や埋没した割にネームバリューがあったフレンチやイタリアンには限りがあるので、今後のシェフの獲得は難しいのではないか。よってイタリアンやフレンチの展開はそこそこに、今後は

俺のジャパニーズ
俺のチャイニーズ
俺のスパニッシュ

を展開してくるのではないか。
「シェ松尾」と同じようなイメージ(知名度はある)の和食店で思い出すのは

青柳やばさら

東京で「青柳」が再オープンするという未確認情報もありますが、青柳やばさら出身の料理人による

俺のジャパニーズ

また、埋没気味の中国料理やグラナダグループからの調理人を集めての

俺のチャイニーズ
俺のスパニッシュ

も面白いのではないかと考えます。
本日のブログはあくまで友里の推測によるものでありますことをここに確認させていただきます。
ところで友里にはもう1つ別の読みがあるのです。廉価チェーンで知名度上げて、最後は

最高額店を出してくる

のではないか。こんな例えを書くと怒られるかもしれませんが、風俗や裏で成功した方は、最後は表の事業で名を売りたいもの。繁盛しているとはいえ廉価店に甘んじるのではなく最後は

グランメゾンで成功したい

と経営者は考えているかもしれません。

最後に。この店が関西に出店してきたら店名はどうするのか。

わてのフレンチ
わいのイタリアン

としたらどうかと関西在住の食べ仲間に話しましたところ

関西すべてを敵に回すぞ

と注意されたことを最後に付け加えさせていただきます。

 

 

 

脇が甘すぎたJOCに室伏選手

出版社の編集者から広告がまったく入らなくなったとの嘆きを聞いておりましたが、長引く不景気でTVの広告もここまで来てしまったかと驚いたCMを今朝見てしまいました。
広告主は金銀堂(きんぎんどう)というその名の通り、金、銀、プラチナ、切手、ダイヤ、ブランド品を買い取る会社のようですが、この広告の演出と出演タレントが垢抜けなさすぎるんですね。

きんぎんどう で どう?

とか今時子供でも引いてしまうダジャレだけでは終わりません。変な夫婦がでてきて

うちの旦那はどう?(引き取れっていう意味か)

との問いかけに

生物はお断り(要約)

のテロップが流れて〆となるのです。
世が世ならこのような広告が天下のテレ朝に流れなかったと思うだけに、友里は現在の不景気の深刻さをあらためて痛感したのであります。

超不景気での消費税増税は、瀕死の患者にむち打って工事現場で働かせるようなバカげた行為

経済が瀕死だというのに、無理に働かせて(増税)息の根が止まらないことを祈るばかりであります。

さてオリンピックの興奮もまだ冷めない中、ちょっと水を差すようなニュースが流れてきました。

室伏選手、選挙違反でIOCアスリート委員当選失格

IOCの発表では

デカい写真のポスターを選手村に貼っていた
選手村の食堂で選挙演説していた
室伏の名が入った携帯ストラップを選手に配っていた

これらの行為が選挙違反であるとのこと。でもJOCや室伏選手は

違反したという認識はない(遺憾の意は表明しましたけど)

友里が思うに、なんと往生際の悪い対応なのでしょうか。

ドーピング撲滅のキャンペーンポスターだった
食堂では選挙のシステムを説明していただけ
(ストラップは)投票を呼びかけたものではない

前回の落選(北京)で知名度のなさに焦った結果の売名行為なのでしょうが、こんな言い訳は子供の世界でも通用しないはず。

レベルは違うかもしれませんが、国会議員選挙の際のこんなことをして違反に問われないと思っているとしたら、JOCも室伏選手もまったくの世間知らずであるとしか言いようがありません。
選挙で候補者がストラップを配りまわっても

投票を呼びかけてはいない

と強弁すれば許されることなのか。
確かJOCのお偉方には自民党の参議院議員(橋本聖子議員)もいたはず。
JOCがこんな子供じみた抗弁を引っ込めないならば友里は橋本議員へ言いたい。

次回の己の選挙では、自分の名が入ったストラップを選挙地で配りまくれ

今回の室伏選手のアスリート委員失格で大マスコミは

2020年の東京招致が厳しくなった

と報道しております。
しかしこの見立てが正しいとするならば友里、

東京誘致に失敗して良かったではないか

と声を大にしていいたい。
石原親子の利権云々が噂されているオリンピックの東京招致。いや、彼らだけではなく、東京へオリンピックを引っ張ってきて美味しい思いをする議員や役人はかなりいるのではないか。

そして消費税増税分を注入して貰えるというゼネコン関連も東京誘致となると更に笑いが止まらなくなるのではないでしょうか。
ホテルなど宿泊関連や飲食関連も一時的に潤うかもしれませんが、それでは一般東京人は恩恵があるのか。友里が考えるに

日中にTV観戦が出来る

くらいしかメリットがない。
道は混む、ホテルなど宿泊料金は値上がる。飲食関連も便乗値上げになるのではないか。いや、

昼間の試合経過が気になって、業務に支障を来す

企業が増大するのではないかと考えます。
あくまで友里の私見でありますが、一部の利権がらみの人以外で

色々な弊害を押してまで、東京で生のオリンピックをわざわざ見たいと思う東京人がいるのか

本日のブログも暴論となりますが

東京招致が非常に厳しくなって大いに結構

8年後には60代半ばになってしまう友里。体力的に海外旅行もそうは出来なくなるかもしれませんので、旅行の機会が増えることはありがたい。どうせやるなら

イスタンブールかマドリードでやってくれ

オリンピックが東京で開催されても、個人的には(本業も)まったく利益につながらない友里の独り言であります。