俺のイタリアンと俺のフレンチ、次の仕掛けは何だ?

昨日未明からの集中豪雨は凄かったようです。東海道新幹線も線路が水没したとかでかなり遅れが出ておりました。所用で京都日帰りしなければならなかった友里、何とかたどり着いてまた戻ってくることが出来ました。

さて先日知人たちと

俺のフレンチ GINZA

を訪問してきました。詳しくは後日の実名短評編に譲りますが、TV(ガイア)に出た直後だったからか18時前でも40人ほどの行列が出来ておりました。我々は予約席だったのですが、立ち食いの1階だと1時間以上待たなければならないのかもしれません。

さて薄利多売(と言っても箱物商売ですから何回転させても売り上げに限界がある)により、本格的というより自称イタリアン、自称フレンチでありますが、飲食業界に与えたインパクトは相当なものではないか。極端な話

居酒屋並みの支払いで自称とは言えイタリアンやフレンチが食べられる

これでは付近のビストロやトラットリアどころか、居酒屋もたまったものではありません。
現に行列に並んでいる人たちは、サンダルに短パンという普通のフレンチの客層とはかけ離れた出で立ちが大半でありました。
居酒屋客がこの手の店へ流れているとしたら

和民も脳天気に選挙ごっこしている場合ではない

と友里は考えます。
しかしブックオフの創業者でもあった「俺のフレンチ」、「俺のイタリアン」の経営者の最終目的は何なのでしょうか。

50席あまりのキャパで客単価は隣客などをみると4000円前後。「ガイアの夜明け」を信じるなら、損益分岐点となる2.5回転させたとして1日の売り上げは

4000円x50人x2.5回転=500,000円

日曜が休みですから1ヶ月の売り上げは1250万円ほどになります。
スペシャリテのフィレ肉ロッシーニが1280円、普通のメインは980円(これがまた信じられないくらい量があるんですね)、前菜は600円以下という値付けを考えると、いくら食材を厳選(逆の意味で)して安くあげているとしても原価率は30%に抑えられるはずがありません。そこで簡単な方程式を考えてみました。

4000円客単価としての原価をX、一日分の固定費をYとします。
2.5回転でツーペイチャラとするなら

50人x2.5回転x(4000円―X)-Y=0

XとYの2つがわからないのに連立方程式がたてられないので、固定費Yは推測とします。
1階、2階のスペースが合計40坪として単価3万として1日の地代は

40坪x3万÷25=約5万円   ①

人件費は厨房&ホールで8名ほどと仮定し、平均給与25万としてみると

8名x25万÷25=8万円   ②

その他の費用(光熱費など)を5万円としますと

固定費Y=①+②+5万=18万円

よって一人分の食材費は

X=(50万円-18万円)÷125=約2500円

であります。原価率は6割前後となります。
限界利益を超える客が入ったとしても一人あたりの儲けは2000円前後でありますから、キャパ50人の箱としては3回転させたとしても

純利益=2000円x25人=5万円

月にして125万、年にして1500万円の利益にしかならないのであります。
何店舗か展開しておりますが、これらの利益で客寄せパンダに徹しきっている

世界の 能勢和秀シェフ
スーパーシェフ 布川鉄英シェフ
フレンチ界の貴公子 國仲尚史シェフ
銀座のファンタジスタ 衛藤洋一ソムリエ
グランメゾンのザ・ソムリエ 新宅明男ソムリエ
ソムリエ界のサラブレッド 松山秀樹ソムリエ

たちの報酬をまかなえるのでしょうか。

俺のフレンチ シェフたち

 

俺のフレンチ ソムリエたち

 

とてもブックオフを投げ打ってまで全力投球するビジネスではないのではないか。
今は居酒屋客が押し寄せておりますが、未来永劫彼らが通い続けるという保証はありません。居酒屋チェーンの巻き返しもあるでしょうし、今は客寄せパンダになっている

シェフやソムリエが何年も居続ける

という保証もないからであります。
そこで友里は今後の展開を予測してしまったのであります。

シェ松尾などのように、破綻や埋没した割にネームバリューがあったフレンチやイタリアンには限りがあるので、今後のシェフの獲得は難しいのではないか。よってイタリアンやフレンチの展開はそこそこに、今後は

俺のジャパニーズ
俺のチャイニーズ
俺のスパニッシュ

を展開してくるのではないか。
「シェ松尾」と同じようなイメージ(知名度はある)の和食店で思い出すのは

青柳やばさら

東京で「青柳」が再オープンするという未確認情報もありますが、青柳やばさら出身の料理人による

俺のジャパニーズ

また、埋没気味の中国料理やグラナダグループからの調理人を集めての

俺のチャイニーズ
俺のスパニッシュ

も面白いのではないかと考えます。
本日のブログはあくまで友里の推測によるものでありますことをここに確認させていただきます。
ところで友里にはもう1つ別の読みがあるのです。廉価チェーンで知名度上げて、最後は

最高額店を出してくる

のではないか。こんな例えを書くと怒られるかもしれませんが、風俗や裏で成功した方は、最後は表の事業で名を売りたいもの。繁盛しているとはいえ廉価店に甘んじるのではなく最後は

グランメゾンで成功したい

と経営者は考えているかもしれません。

最後に。この店が関西に出店してきたら店名はどうするのか。

わてのフレンチ
わいのイタリアン

としたらどうかと関西在住の食べ仲間に話しましたところ

関西すべてを敵に回すぞ

と注意されたことを最後に付け加えさせていただきます。