伝説の料理人 その2

昨日の友里ブログ、久々に反響がありまして、読者の方からディープな情報をいただきました。

 

例の伝説の料理人、どこが「伝説」なのか、なぜマスコミが取り上げるのか不思議だったのですが、

 

アパレル関連勤務の兄弟のツテで、マスコミに顔が利いたのではないか

 

とのこと。

 

また、外資系証券勤務の渡り高額報酬社員が同業者と懇親を深めて転職時に互いに推薦しあうように

 

大阪のシェフ仲間と仲良しクラブを作ってマスコミに紹介しあっていた

 

との情報もいただきました。

 

こう言っては怒られるかもしれませんが、ある程度流行っていたとはいっても

 

大坂のフレンチ

 

でありましたからね。

ガニェールの弟子も数え切れないほどいますから、その経歴だけで「伝説」が生まれるのはあり得ないと思っていただけに納得した友里であります。

 

 

伝説の料理人の今は?

先週末に個人的な祝いの会を開いたのですが、参加者は当然ながらワイン好きや外食好きの方々ばかり。

 

提供したワイン(いずれ自慢する予定です)だけではなく、経験からの幅広いワイン談義に加えて出たのが当然ながら

 

お店や料理人の現状

 

あの「アイアンシェフ」の店(友里は訪問できないらしい)はどうだったかなどの話の他に友里が興味を引いたのが

 

伝説の料理人の今

 

でありました。

 

その料理人とは、友里ブログでも何回か取り上げたことがある

 

ガニェールの弟子という新屋シェフ

 

であります。

 

 

大坂のたこ焼き屋で夜の料理(一応フレンチ)を担当していたことが珍しかったのか、大坂の自称外食好きだけではなくTVでも「伝説の料理人」と大々的に取り上げられていたので、昨年の独立後も順風満帆だと思っていたのですが、たこ焼き屋時代の常連客がそのままリピートしていないのではないかとのこと。

 

早速食べログをチェックしましたところ、オープンして1年が経つというのに

 

レビューはわずか3件

 

ではないですか。

 

 

http://tabelog.com/osaka/A2701/A270205/27083377/

 

 

大坂のヨイショライター・カオリン(船井香緒里さん)もたこ焼き屋時代は大々的に持ち上げていたと記憶しているのですが、あっさり見限ってしまったのか。

料理人の腕が1年やそこらで大劣化するとは考えられません。

 

食材の質を落としたり、調理で手を抜いたりしたら食後感が短期間で暴落することはありますが、ヨイショ系ライターが訪問するとわかっていたら特別待遇でもてなすはず。食材や調理も細心の注意を払うはずです。

 

では友里は何が言いたいのか。あくまで私見でありますが

 

新屋シェフの独立後は、カオリンの足が遠のいた

 

のではないか。

 

独立して採算を考えなければならなくなったので「タダ飯提供」が出来なくなり、ヨイショ系ライターが寄りつかなくなったので釣られる客も少なくなった、というのが性格の悪い友里に推測であります。

 

 

あの京都のフレンチ「モリナガ」も、オープン当初はヨイショ系ライターのたまり場のようになっておりましたが、現在の食べログレビューはこれまた

 

19件のみ

 

また評価もかな~り低くなっております。

 

http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26022098/

 

 

 

競馬ではないですが、スタートダッシュに賭ける「逃げ馬」のようにヨイショを動員してオープン当初を盛り上げても息切れしたらオシマイ。

 

「差し馬」ではないですが、適度な位置取りから徐々に頭角を現すスタイルが、店にとっては長寿を保てると友里は考えます。

 

アル・ケッチャーノを例に出すまでもなく

 

煽て過ぎて木に上ってしまった勘違い料理人たちの歴史

 

を検証し、反面教師にしてもらいたいものであります。

 

 

 

外国人観光客が店を劣化させるのか?

友里ツイッターで、フォロワーから京都の3つ星和食「未在」に関する批判?ブログの紹介がありました。

 

 

https://archive.is/4pNH9

 

 

 

見た目(八寸など盛り付けの派手さ)と創作系の濃いめの味付けで最初はインパクトがある未在料理。

 

友里もオープン当時は予約も取りやすかったのでたまに訪問しておりましたが、予約が難しくなったのと、何時行ってもさほど料理に変化を感じないマンネリ感からすっかりご無沙汰でありました。

 

 

このブログ主も次回の再訪はないようですが、現在のコース値段はなんと

 

3万5000円

 

だとのこと。

確か現在のような一斉スタートではなく、カウンター席数の半数毎の時間差スタート時代は

 

コース価格は2万円以下

 

 

だったと記憶しております。

 

いつの間にか2万円台になったと思っておりましたが、現在は客単価4万円のカウンター和食になってしまったようです。

 

 

この一途な値上げでありますが、これは外国人客の増加によるものだとか。

ここ数年の円安のおかげで、外人にとってはこの急激な値上げが円安で打ち消されて

 

値上げに感じない

 

のだそうです。

 

また外人をメインの客に想定するからか、味付けが外人向けになるばかりではなく

 

食材が外人向け

 

になる可能性があるとのこと。

 

では食材が外人向けとはどういう意味かと言いますと

 

外人には本当の質がわからない

 

つま~り、外人襲来で食材の質を保つ努力をしなくなる可能性があるということです。

 

そうえいえば銀座にも中国人が多く到来する鮨屋がありましたっけ。

一時期中国人だけの訪問を断って問題になったとの情報もありましたが、タネ質の劣化を友里も数年前ですが感じておりました。

 

 

利益に奔るには外人客が必須かもしれませんが、料理人は己のアーム(矜恃も)が劣化するリスクを考えるべきだ思います。