アメリカ、恐るべしです。
さして古くない93年のブルゴーニュワイン。希少な1級畑のドメーヌで高かったからか、日本ではあり得ないサービス(パフォーマンス)を見せてくれたのであります。
店は人気で予約困難な「イレヴン マディソン パーク」。
それではそのパフォーマンスの紹介です。
ワインを頼んだら、ソムリエが台をもってきてなんとバーナーに着火したではありませんか。
先に輪っかのようなものがついたコテを加熱しているので
おいおい、瓶口を焼き切るのか
と身を乗り出したのであります。
加熱した輪っか付きコテを瓶口にかぶせたところ。
隣のテーブル客もこのパフォーマンスに気づいたようです。
そしてコテをはずして刷毛のようなもので水?をその加熱した瓶口に塗り、再びコテで加熱。
そして布で瓶口を折る瞬間。
他の客も羨望の眼差しか。
そして見事、瓶口が取れました。
最後は、その折った瓶口とボトルの写真。
安全のためか、切り口には蝋のようなものをかぶせておりました。
93年のブルなんて、よほどのヘタッピーでなければ普通に抜栓できるので、なんでこんな面倒なことをしたのか。
あっけにとられて見とれていたのと、そこまで突っ込む英語力に自信がなかったので質問しませんでした。
しかし熱に強いポルトならいざ知らず、繊細なブルゴーニュを、瓶口といえど加熱してよいものなのか。
大味アメリカ、健在でありました。