悪い冗談としか思えない、日本フードジャーナリスト会議

読者の方からのメールで知りました、「日本フードジャーナリスト会議」。昨年の秋に発足したそうで、HPは準備中のようでブログを見つけました。
http://blog.livedoor.jp/foodjournalist/
何の集まりかというと

テレビ、出版、新聞、WEB、作家、ライター、ジャーナリスト、編集者、カメラマン、フードコーディネーター、グラフィックデザイナー、コンサルタント、PR広告代理店、各社広報担当者、飲食経営者?等々の出会いと研鑽の場です。

とのこと。
おいおい悪い冗談もいい加減にしてくれ、と思いませんか。日本の飲食店に関連したマスコミで、「ジャーナリズム」なるものが存在していると思っているお人好しがいるとは思えません。
フードジャーナリストと「肩書き偽装」している犬養裕美子さんを筆頭に、冷静な判断をせずヨイショ、店煽りにに徹しきっている人しか居ないではありませんか。対象としているメンバーはすべて店側の視点に立った「回し者」の職業の人ばかりであります。
そして「特別セミナー」で講演した、また講演予定の講師陣も冗談の一言。記念すべき第一回がなんと森脇慶子氏ですから。料理人との仲の良さをブログなどで自慢しているヨイショライターに、「ジャーナリズム」の何を求めるのか。以前と違って店側へハンドルを切ってしまった「料理通信」の編集長や、シェフやパティシエに寄生して本を出版して彼らを勘違いさせ増長させた罪作りなヨイショ人、浅妻千映子氏とその勘違いしたご当人の辻口博啓氏も登場、4月には何を言いたいのかさっぱりわからない横川潤氏も控えているようです。
反面教師の役割なのでしょうか、彼らのようになってしまっては「ジャーナリスト」ではないということを示したいのか。飲食店関係者やマスコミ関係者が集まってじゃれあっているだけの集まりが「日本フードジャーナリスト会議」とは傍ら痛い。
飲食店関連では一番「ジャーナリズム」に近いスタンスと自負している友里に入会の誘いがこなかったので僻んでいるのではありませんけど。
しかし、この会議の主宰者も「放送作家」。数が多ければ良いってものではないのは犬養裕美子さんの「舌」で証明済みですが、放送作家って名が売れる前にも「食」に興味があったのでしょうか。小山薫堂さんも飲食店のプロデュースに血眼のようで、「放送作家」という職業は、「ジャーナリズム」とは対極に位置するものだと考えます。
自称するのは自由でしょうが、「日本飲食店アオリスト(煽りスト)会議」の名称の方がぴったりだと最後に付け加えさせていただきます。。

「店評価ブログ」更新しました

店評価ブログに、「久兵衛」とおなじく買い物客や観光客、そして年配客で一杯の銀座「天一 本店」と西麻布のイタリアン「クリニカ ガストロノミカ エスペリア」を追加しました。
どちらも集客が順調なお店ですが、果たしてCPや肝心のお味はいかがでしょうか。

「シェ フィガロ」閉店

西麻布近辺を歩いていて2店の閉店を知りました。まずは「フィガロ」。
何十年も続いたフレンチの老舗でしたが、この数年は客が入っていたかどうか。数年前に試しで入った時も、客は居ませんでした。入り口のテーブルには片付けていない皿が散乱しており、スタッフやシェフのモチベーションの低さを感じたものでした。料理もとても人におススメできるレベルとは思えなかったので、この客入りの悪さでよくやっていけるものだと感心していたものです。
やはり無理だったのでしょうか、1月末をもって閉店したとの張り紙をみましたが、そのときこの店に姉妹店がありそれが青山の「ブラッスリー フィガロ」であると知りました。入ったことはありませんが、このブラッスリーは内装などがまったく異なる店。客もそこそこ入っているように見えます。
撤退の判断が遅かったように私は感じました。
もう一店は「キッチン ヌノ」。まったくの街場の洋風食堂なのですが、山本益博氏が何を血迷ったかここの料理を絶賛していました。それほど取り上げる店のネタに苦労しているとは知りませんでした。私も何回か食べたことがあるのですが、普通の定食屋のレベルで可もなく不可もない店です。
結構昼夜客が入っているように見えたのですが、それでも閉店となっておりました。
確か「フィガロ」もマスヒロさんが絶賛していました。彼が絶賛した店が閉店となるとは皮肉です。
私が考えるにこの西麻布地帯、特に4丁目が「賞味期限切れ」に近いのではないか。ほとんどの店が順調でないように思えます。勝ち組は、「和心」、「すゑとみ」、「ドラシテ」、「鳥よし」くらいではないでしょうか。
この数年で入ってはすぐ閉店を繰り返している4階建ての小さなビル。現在は「博多チムそば」になっておりますがこれまた客が入っておりません。博多の屋台料理のようなものも出しているようで客単価は
2千円くらいでしょうか。
先日試しに入ってみましたが、夜は黙っていても300円のお通しがついてきます。これが玉子、しなちく、豚など結構ボリュームがあり食べるのに大変。飲み食いした後ちょっとソバを食べたいだけの客には
財布とお腹の負担になります。意味が無い。
酢モツ、西のそば と500円前後も食べて、客の来ない理由がすぐわかりました。美味しくない。
こういう価格帯の店では、客は正直に反応するということでしょう。
グルメブームで安易に店が増殖しているようですが、閉店している店もかなりあるという事実。
雑誌、マスヒロさん、そしてヨイショライターたちは決して触れないテーマですが、本当に料理人や店側の為を思うならば、なぜ流行るのか、流行らないのか、に斬り込まなければならないと考えます。
本日、読者の方(フレンチのシェフだそうです)から、新著の企画としてそのような事に踏み込んだものも書いたらいいとのアドヴァイスをいただきました。
私の持論は、「飲食店はそんなに儲かる事業ではない。儲けようとすると客が来なくなる」です。
この考えをベースに、できれば理論的に考えてみたいと思います。
まだまだ色々とアドヴァイスをいただいております。ここにあらためて御礼申し上げます。
と、アイデアは溜まってきたのですが、肝心の出版編集者からの連絡が途絶えております。また、稟議でボツになったのか、今回は読者を巻き込んでしまっているだけに心配です。