3/12発売の週刊現代

1ヶ月前くらいから相談を受けていた企画物が明日発売の週刊現代に掲載されます。
題して「自腹でも、接待でも”使える”店 東西15」。
「友里征耶が納得した」とのキャッチが入るかどうかは今朝の新聞の広告には載っていなかったのでわかりません。グラビアと活版カラー、合わせて8ページの大きな特集になるそうです。
接待の際の店選びの条件提示と店選定のお手伝いをしただけでして、友里としての各店へのコメントや評価を載せているものではありませんが、ご興味がありましたら宣伝になりますがぜひ、ご購入、お読みいただきたいと思います。
15店のうち東京が9店で京都、大阪が6店となります。接待にもむいているということで、普段は評価しない「全面喫煙可」の店を選び、逆にキャパの小さい店は料理やCPが良くても外したところもあります。
ほとんどがなんとか自腹の場合でも「おススメ」か「話のタネに一回」と肯定的な店なのですが、中に2店、京都と大阪で友里的には自腹客におススメできない店が取り上げられております。
京都の料亭風の建屋だけ立派な和食屋は、夜は雰囲気だけ、CP的にはランチしかおススメできませんし、大阪のフグ屋はただ安いだけでまったく美味しくなく汚い店、山本益博氏や関西在住のライターが絶賛している有名店なので、接待客が喜ぶかも、といった観点で選んだものであります。
特にそのフグ屋は過去に厳しい評価をしましたので矛盾していると受け取られかねないのでここに弁解させていただきます。
友里が企画に参加したからではないと思いますが、この企画の取材・掲載拒否の店が結構あったということを聞いて驚きました。「そったく つか本」や「すゑとみ」はキャパの問題で予想できたのですが、鳥鍋の「鳥彌三」が断ってくるとは思いませんでした。夏には床をやっているはずで、まさに「接待客」を狙った営業形態の店だと思っていたからです。
立場上、コンビニで立ち読みしてくださいとはいえないので、ご購入を検討いただければ幸いです。

「店評価ブログ」を更新しました

西麻布近辺の2店、フグの「臼杵 山田屋」と和食の「和楽惣」を追加しました。
このブログは、原則的にその週に日刊ゲンダイに掲載されたものを載せております。今回、その掲載に対して、「和楽惣」のご主人から記事内容が事実と異なるとの連絡をいただきました。日刊ゲンダイとこのブログにその内容を載せる約束をしましたので、ここに公開させていただきます。よって対比の意味でも「店評価ブログ」のものは日刊ゲンダイに掲載されたものをそのまま公開しております。
店前に放置されていたヒガシマル醤油「割烹関西白だしつゆ」や魚類が入っていると思われる発泡スチール箱について問題視した内容について、
「確かに店前にあったがあれは弊店のものではない。同じビルに飲食店があり、その店が勝手に置かせているので迷惑していた。また、弊店では「出汁の素」など使っていない。カツオを使わないがきちんと出汁をひいている。確かに『さとなお』さんの好きな『濃い味付け』ではあるが、それが好きなお客さんもいるんだ。味は人それぞれ好みが違う。すべての客に満足してもらうことは出来ない。事実と異なるのできちんと訂正してもらいたい」
要約しますとこのような内容でありました。
しかし、ひどい他店があるもんです。自分の仕入れ品をわざわざ「和楽惣」の入り口に山積みさせていたとは。このビル、確認したのですが他店の入り口はまったく別のところにありました。
あまりに甘く味が濃かったので、放置されていた「出汁の素」の先入観からも「出汁の素」を使用していると思われるとしましたが、主人がはっきり「無使用」を宣言されているのでここに報告させていただきます。
また、ご主人との電話でのやりとりで、我々サイドに連絡をされる前に「さとなお」さんと相談されいることを知りました。
私の予想通り、「さとなお」さんは最近は覆面を捨てて、しっかり店で名乗っているということです。「和楽惣」には、この店に良く行く知人と訪問されたようですが、自分が「さとなお」だと公開して店やご主人に彼は何を期待するんでしょうか。そして伊藤章良さんとのブログで店を褒め上げているのですから、彼のスタンスに呆れてしまいます。
プロである料理人から「濃い味付け大好き」だとお墨付きを貰った「さとなお」さん。この濃い味好きの嗜好であるということを読者は考慮にいれて彼の「店評価」を読まなければ、必ず店選びは失敗します。
店で名乗る、濃い味大好き、これでは「リトル マスヒロ」と言われても仕方ありません。
もう一店のフグ屋「山田屋」。2万円コースで充分なのですが、近辺の「浜藤」や「小やなぎ」とは月とスッポンの食後感。2万円前後の天然フグ屋としては上出来だと思います。
そういえば、「小やなぎ」、「さとなお」さんも大絶賛だったはずですが、質や大きさの問題なのか、刺身自体に旨みがなかった。濃い味好きでわかるのでしょうか。あの変な「から揚げ」の味と煮詰めた雑炊が好みなんでしょうけど。
※ 3/11の夜に、「さとなお」さんから上記の「和楽惣」のご主人と私の「さとなお」さんいついてのやり取りには事実無根があるとのメールをいただきました。
ご主人とはまったくプライベートに話した事はなく、事前に相談も受けていないまったくの事実無根だとのことです。
両者の発言がまったく食い違うのですが、「さとなお」さんのメールなどを3/13にのブログで公開させていただきます。

ハル ヤマシタ 東京(東京ミッドタウン)の情報

一昨日のブログで取り上げました東京ミッドタウンの「ハル ヤマシタ 東京」。関西在住の食に詳しい方たちからは、「まったく聞いた事がなかった」といったメールだけいただいております。
よくまあ、そのようなシェフを東京へ引っ張り出してきたと三不の開発力に脱帽です。でも、関西のかなりの食通の方たちが知らないほど知名度がないということは、東京や関東の人にはまったく知られていないということです。条件的にはかなり分が悪いと思うのですが、完全入れ替えの2部制をとる強気の営業方針。「東京ミッドタウン」というブランドは、六本木ヒルズや交詢ビルよりはるかに集客に有利だとの皮算用をしていると推測できます。
ますます興味が沸いてきましたので、ネットで調べてみました。
ハル ヤマシタ、本名は山下春幸氏。ファーストネームを略して自称される方は、海外生活経験者でよく見られる傾向です。外人は「はるゆき」とは発音しにくいので略するようで、「ハル」と呼ばれていたのでしょうか。
このハル氏、関西は神戸の「ナダバン グループ」の経営母体、(有)ウォーター マークの代表取締役です。かなり凝ったHPがありました。
http://www.nadaban.com/
レストランだけではなく、パーティ、ケータリング、料理教室、ウェブショップから居酒屋「なだ番」まで経営しているようで、その守備範囲の広さに驚きました。上昇志向の強い経営者、シェフとも推測できます。
ついでに「アスクユー」の「兵庫県レストランガイド」をチェックしてみました。掲載されていなだろうとの予想は大ハズレ。レビューはこの原稿を書いている段階で31件あり、総合評価は4.15と5点満点ですからかなりのハイレベル。「東京レストランガイド」の点数と基準が違うでしょうが、これは高得点であります。ただし、直近の評価を見てみると、レビュー数が10件前後の人が5点満点、200件くらいの中堅レビュアーになりますと3点をつけている人も珍しくなく、一般投稿者参加型のわかりやすい傾向が見られます。シンパが高得点つけている可能性です。
知名度ない店の出店に興味を持って調べてのこのブログアップ。結果的にはハル ヤマシタ氏の宣伝に一役買ってしまったかもしれません。
神戸もこの東京店もコース制で5000円台と手ごろな値段。ジャンルは無国籍料理だそうですが、この2部制、手ごろな価格の無国籍料理が六本木を訪れる客に受け入れられるかどうか。
オープンが楽しみであります。