タイトルからJCが引退したか昇天してしまったように受け取られた方もいるかもしれません。売れなくても数少ない読者のために書き続けるJC、決して自ら引退するような謙虚さを持ち合わせていませんし、心臓に毛が生えているというより、毛皮の中に心臓ができたと思われるほどストレスがたまらない人ですから人一倍長生きすると思いますのでご安心ください。
本日発売の「おとなの週末」をみたら、なんとわずか2年で彼の記事「TOKYO食相場」が終了となっておりました。短い間でしたが、JC、ご苦労様でした。
最後の企画はヴェネツィア対シチリア料理として日本橋と青山の店対決でした。日本橋の「ダンドロ・ダ・ダンドロ」は行ったことがないのですが、シチリアの「ドンチッチョ」より上だとの評価。人間最後は嘘つかないと言いますから信じて一度訪問してみたいと思います。
しかしJC、シチリア料理店でメインに牛肉のタリアータはいかがなものか。頼んだ料理が間違っていないか。シチリアは海、陸の食材が揃っているからと言って、せめて牛ではなく子羊くらいにとどめていただきたかった。シチリア色の出しにくい食材を選んで評価しても意味があるとは思えません。
マスヒロさんや門上さんの企画はまだまだ終わる気配がない「おとなの週末」。彼らより先にJCが切られたのは残念ですが、人気がなかったからでしょうか、それとも知名度がなかったからか。
週刊朝日は過食のオコチャマに乗っ取られましたし、しばし求職活動に勤しむことになるのでしょうか。
記事は見れなくなりそうですが、TVでは最後?の活躍がみられそうです。8/6午前1時のNHKで何を勘違いしたのか「駅弁食べ比べ」を放映予定とのこと、お暇な方は録画をしてください。見るかどうかはご判断にお任せします。
バイバイ J.C.オカザワ
最近訪問した店 短評編 10
7/11に取り上げた「日本フードジャーナリスト会議」につきまして、読者の皆さんから色々な情報をいただきました。主宰者だけではなく、事務方の人もまったく「食」とは関係ない人がいるとか。自分の仕事のために人脈造りをしたい人や自己顕示欲の強いブロガーたちがたむろしているのは想定内でありました。まったく「ジャーナリズム」とは無縁の人たちが集まっているだけの「フードジャーナリスト会議」、悪い冗談では足りない「名称偽装」の団体と言えるでしょう。
さて本日は「鮨屋特集」です。マスヒロさんやJ.C.オカザワも褒めている店が入っています。
鮨はしぐち
2回目の訪問です。前回は握り鮨の「沈み」を確認できなかったのですが、今回は立派に置かれた握りが沈み込んでいました。しかし、握りが沈んで何かいいことがあるのでしょうか。ほめたたえている人はそれほど柔らかい握りだ、口に入れるとさっとほどける、と言いたいのでしょう。でも、私が思うに握りは口に入れてある程度食感がなければ美味しくないのではないか。ガチガチなオニギリみたいに固いのもなんですが、すぐバラバラになるのも問題です。そんなに口に入れてバラバラで食べたいなら、握ってもらわないでタネと酢飯を同時に口に入れればいいのではないか。
最近は腕もないのに如何に柔らかく握るかだけを考えている職人もいるようで、置いた途端崩れる場面をたまに見かけることがあります。誰が言い出したのか知りませんが、世には程度というものがあるということです。
はしぐち、タネ数は少なく食の太い方は満腹にならないかもしれませんが、支払額は良心的であります。
巷言われているような最高のタネ、最高の仕事の鮨かと聞かれると答えに詰まります。
鮨 武蔵
マスヒロさんが「おとなの週末」で取り上げていた鮨店。酢飯と〆ものが素晴らしいと絶賛していました。
青山は骨董通りをちょっと入ったわかりにくい場所です。
ご主人は「タネ質がわからないほど仕事しすぎ」と私が疑問を呈した西大島の「與兵衛」で昨年まで2番手をやっていた人。そのことはあまり知られていないようですけど。
しかし本人は「與兵衛」の鮨が好きではないのでしょうか、この店はどちらかというと仕事の軽い「海鮮系」に近い鮨屋でありました。まったく「與兵衛」の面影はありません。
酢飯は水谷とは違った酸っぱさ、たまに仕事した〆物は〆すぎ、と私には?な鮨が続きました。タネ質もそれほどのものではない。マスヒロさんも何を間違えたのでしょうか、今のレベルで絶賛してしまっては、それを期待して訪問した客が落胆してしまいます。黙って誰にも言わず静かに見守ってあげるべきだった。支払額に見合った普通の鮨屋であります。
鮨よしだ
J.C.オカザワが以前から絶賛していた浅草の鮨屋。昼は1000円台のランチ主体ですが、夜レベルのお好みにも対応してくれます。
昼でしたがお好みでツマミと握りをいただいた感想は、「普通の街場レベルの海鮮系寿司屋じゃないか」。タネ質、仕事とどれをとっても銀座の有名店の比ではありません。酢飯も甘すぎ。握りでは要求すると煮切りを引いてくれますが、緩すぎです。
支払はツマミと握りに飲み物で一人1万円前後でしょうか。全然傑出していない街場の寿司屋と読みましたが、夜はオツマミ系が多いとか。JCは毛蟹とか江戸前の鮨屋とは対極のツマミをそろえている海鮮系の店を過大評価する傾向がありますので注意が必要です。そういえば、タネに「サーモン」も用意していました。
ミシュランガイドも勘違いしてしまったか
今日も読者の方からの情報です。友里的にネタになりそうな色々な情報をいただけるようになり、昔のように「ネタ不足」で悩むことがなくなりました。反面、得意だった「ワイン関連」の記述はまったくご無沙汰なのですが、それに対するご意見がまったくないということは、そもそも友里の「ワインネタ」、期待されていなかったのかもしれません。
タイトルのとおり、今日は今秋東京版をも発売してしまう快挙(暴挙かも)にでてきた「ミシュランガイド」への問題提起であります。まずは以下のブログの6/26付をご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/foodjournalist/
以前何回か取り上げた、ネーミングとその実態がまったく乖離している「日本フードジャーナリスト会議」のブログであります。マスコミ露出の店関係者やヨイショライター、化学調味料を添加しているフグ屋を絶賛していた似非グルメの放送作家などが主な構成要員のこの集り、どこが「ジャーナリスト」なのか。悪い冗談と言い表しましたが、「名称偽装」と言った方がいいでしょう。だいたい主宰している人が「食」に本当に関心があるのか、昔からあったのか。自分の仕事にプラスになるといった嗅覚だけは鋭いようですが、その実態を知ってしまうと引けてしまうのではないでしょうか。
その似非ジャーナリスト会議が6/29にミシュランガイド総責任者のジャン リュック・ナレ氏を呼んで講演を開いていました。しかし、このミシュランガイドというかナレ氏、ガイドを売って利益を上げたいのか、ミシュランタイヤの宣伝をしたいのかその本心はわかりませんが、写真付きのガイドを出版したりマスコミに露出したりとあまりに軽すぎ、ミシュランの権威の低下に大いに貢献していると考えます。
自分がタレントかスターにでもなったと勘違いしているのか。本来編集や運営を担当する人は黒子に徹するもの。経歴をみるとリゾート地のホテルなどの経営に関与したようですが、この人もまた「食」に造詣が深い人だったのか。ミシュランの名声なくして極東の島国でこれほど注目されただろうか。例えばミシュランガイドではなく「東京最高のレストラン」の総責任者に就任したとしたら、これほど注目されなかったというか、「ナレって誰?」といったところでしょう。
ヨイショライターや俄かグルメの放送作家とミシュランガイド、対極の立場と思っていたのですが、同じ穴の狢なのか。宣伝になると安易に出席したのかもしれませんが、ミシュランガイドの信用がこの件だけでも低下するというものです。
また、この似非フードジャーナリスト会議のブログでは、この講演をアップしたブログやHPのリンクを張っています。その中にあの、自称フードアナリストを何千人も養成して受験料や入会金、講義料を稼ぎたいだけとしか思えない「日本フードアナリスト協会」の代表理事の「よこちゃんブログ」もあります。
http://plaza.rakuten.co.jp/athenaios/diary/200706260000
ナレ氏とのツーショット写真をアップしていますが、ナレ氏本人はこんな胡散臭い団体の勧誘に利用されているとご存知なのか。しかもこの代表理事、自分のことを「よこちゃん」、フードジャーナリスト会議の主催者を「わぐりん」と言っているようですが、いい歳してこの言い回し、気持ち悪いです。証券業界出身で金融関係が本業かと思っていたのですが、毒されて業界人になってしまったようです。これだけでもこの団体がまともだとまだ思う人がいるのでしょうか。
どうして世にはこれほど、自分の仕事、商売に何でも利用して利益を上げたいと思っている人が多いのか。誠に残念であります。
鮭野さんのHPで芝浦工業大学システム工学部教授・古川修氏へ出したメールを公開しています。何やら公開質問状のようになってしまっています。アドレス先は芝浦工業大学の古川氏宛とか。
http://sakenomuzo.ld.infoseek.co.jp/newkarakuti.html
古川さんのブログは9日も更新していますからそれほどお忙しいとは思えないのですが、未だに返事がないようです。以前、友里から返事が来なかったとコラムで批判されていた古川教授。このまま無視するのはいかがなものでしょうか。