日経夕刊「プロムナード」より

これだけ負けたらかえってすっきりしたのではないでしょうか、安倍・自民党。しかし、当のご本人はまったく空気が読めていません。老若男女を問わず、安倍さんの「頭脳」に疑問をもっての結果だと思うのですが、「続投宣言」とかまったく世間の評価を感じ取らない「裸の王様」状態になっております。
他の自民党議員たちも、党の要職や大臣が欲しいからか表だって総裁批判をしていません。人事につられて権力者に尻尾を振る様は、味がわからないくせにと内心バカにしながらも自称料理評論家やフードジャーナリスト、ヨイショライターに媚びうるマスコミ露出大好き料理人に通じるものがあります。
化学調味料大量投入の「有昌 しいたけそば」を絶賛したマスヒロさんを挙げるまでもなく、彼らの舌が一般客より劣っていることはままあるんですけどね。
さて、読者の方から7/27付日経新聞夕刊のコラム「プロムナード」を紹介されました。長谷川櫂氏(俳人)が、日本の料理評論家やグルメ評論家の「顔出し」を批判しています。友里の主張と同じく、顔を広く知られたら特別料理を出されるだろうし、食事代を請求されない場合もあるかもしれない。そんな関係でまともな批評ができるか、料理ジャーナリズムの堕落のはじまりだと。TVや本、雑誌で顔をさらし、バラエティ番組の常連になってしまっている人の多さの絶望したとのことであります。
まさに指摘の通り。この考えが広く認知され、そのような露出好きライターが早く駆逐されることが、「料理ジャーナリズム」(こんなものがあるのかどうか)の復活への処方箋だと考えます。
料理とは異なりますが、「虎屋」の研究主査の中山圭子氏は、他店の菓子も食べてコメントすることもあるので顔を知られないようにしているというエピソードを紹介していました。まったくそのとおり。願わくば世間に知られた「中山圭子」が本名でないことを願うばかりです。

ブートキャンプ、無事終了

皆さん、体形維持にどのような努力をされていますか。歳をとるにつれて「基礎代謝」が減ってくるのでしょうか、若い時と変わらない食生活をしているとドンドン体が緩んでくるように感じます。
過食のオコチャマを例に出すまでもなく、いくら食べても太らない人と違って気を抜くと太ってしまう友里は、世間の見栄えを気にして体形維持に努力してきました。
スポーツジムでの筋トレ、有酸素運動、スポーツなどで何とか基礎代謝を維持し取得したカロリーを消費して太らないようにしてきたのです。しかしここ数か月、長年の無理がたたったのか、もう歳だからか、ある部位を痛めてしまって充分な運動ができませんでした。
食事やお酒のペースはなかなか抑えることができないので、ちょっと下腹部が緩んできたかなーと気になってきた今月初め、TVの通販番組で長時間宣伝していたのがこの「ビリーズ ブートキャンプ」でありました。
痛めた部位も治りかけていてまた運動を始めようと思っていたので、7日間で腹筋が割れシェイプアップできるというキャッチに飛びついたのはいうまでもありません。2週間後に送られてきたDVDをすぐさま始めたのは先週末でありました。
もともとエアロビや筋トレをしていたので大したことないと舐めてかかったのが間違い。最初の2日間の「基礎編」でさえビリーズバンドを使ってついていくのが精いっぱい。翌日からは筋肉痛との戦いも増えました。
早3日目で「ブートキャンプ」からの「脱走」を真剣に考えたのですが、かろうじて踏みとどまれたのは「キャッシュバック」の存在のおかげでした。7日間の体重、ウェスト、体脂肪率の変遷を記録して送ると「5千円」がバックされるというこの権利を行使したいがため意地になってなんとか卒業することができたのです。「応用編」を終え「腹筋編」の頃には筋肉痛もとれ30分チョイと時間も半減してかなり楽。もともと腹筋だけは毎日鍛えていたので楽勝とは言わないまでも結構平気。最終日には2回やってしまったくらいで、無事「卒業」することができました。
効果はどうだったか?キャッシュバックのための記録をまじまじ眺めての感想は、「ほとんど変化してないじゃん」。
劇的な効果があるとのうたい文句でしたが効果は人それぞれ、とういか始めた段階での体形によって変化率がかなり変わるのではないでしょうか。
緩んできたとはいっても体脂肪率が標準の下限に近かったので、7日間たってもまったく変化なし。体重も変わらず(かえって筋肉がついて増えたかも)、ウエストもひいき目に測定して1センチ減ったかどうか。
鏡の前の姿をナルシストよろしく眺めてみると、ちょっと横腹が締まったかなという程度。もともといくらか割れていた腹筋は、その割れ方がちょっと深くなったといった程度でありました。
早朝に時間を割いて頑張ったのに、結果がこれだけかとがっかりしましたが、7日間で劇的に変化すると期待すること自体甘いというものでしょう。たった7日で劇的な効果が得られるならば、「継続は力なり」という言葉は死語になってしまいます。
7日で一応卒業ですが、このあと何もしなったら元に戻るのは当たり前。結局効果の出た人でも同じエクササイズを続けていかなければならないのですから、「7日間で劇的にダイエットできる」かのような宣伝はやり過ぎではないでしょうか。
これだけ頑張っても効果は限定的、しかも筋トレやエアロビの経験がない人、少な人にはかなり過酷なプログラム。購入しても長く利用し続ける人は稀ではないでしょうか。購入する前に、まずは知人から借りてきて1回試してみるのが賢明であります。

最近訪問した店 短評編 12

以前ちょっと触れたあの多店舗展開会社の経営、やはりかなり苦しいそうです。イタリアンにとどまらずフレンチなど欧州料理から中国料理、和食などジャンルを広げ過ぎたのが原因か、店舗数が多すぎるからか、所詮素人経営だったからか、マスヒロさんがミシュラン東京版での星付き予想をしている店をいくつか擁している会社だけに今後も目が離せません。ある店舗はオープンから赤字だそうで、売却先を探していると聞きました。
屏風は閉めても広げ過ぎても倒れるということでしょう。
さて今日の3店ですが、前回と同じく2店はランチでのコメントです。最近友里もランチが多くなってきたじゃないか、山本益博氏と同じで経費削減か、と言われそうですが、昼夜訪問して最終的に評価したいとの思いからの途中経過と考えていただければ幸いです。「串の坊」はもう夜の再訪はないと思いますけど。
田吾作寿司
やく1年ぶりの訪問。友里の言うあの「奇怪な」創作寿司を食べてみたいとの知人のお供であります。
アスクユーのレビューでも、あるレビュアーが疑問を呈していた「酢飯」。やはり私も「変」だと再確認しました。練馬の地でオープンした当初、あまり集客が芳しくなくて考えたのがインパクトあるタネを一緒に握る(巻く)創作寿司だったそうです。
ある鮨屋の主人(JCお気に入り)に、「アンキモと奈良漬を一緒に巻く、海鼠腸とホッキとアオヤギを一緒に巻く」と話したら、目が点になってしまいました。味の強いタネを一緒に使うという発想は、普通の鮨屋では思いつかないのでしょう。今回も私には疑問の巻物でありました。
カツオをはじめ他のタネ質もきわめて普通の街場店に近く、アスクユーでの高評価がまったく理解できません。
ル レモア
ランス・ヤナギダテの3店目。新丸ビルの比較的小さな、ビストロ的なお店です。今回は「東京カレンダー」など雑誌で紹介されていた2皿を昼に食べました。
ニース風サラダ 
なぜだかSTAUBの鍋の中に入っています。ツナ、ゆで卵、オリーブ、、アンチョビ、トマト、ジャガイモんどが入っていますが、どうってことない味で量が少ない。写真ではもっとポーション大きく見えたのですけど。
鶏とキノコのソテーとジャガイモ  グランメール風
同じくSTAUBの鍋を使った蒸し煮。ハーブと塩がかなり強い訳は、肉質の低さを補うためか。まったく鶏の旨みを感じません。美味しくない。もう少し鶏の質を上げていただきたいものです。
パンは硬くて噛み切れず、これで昼に3200円は高すぎるというもの。ランチで10%のサービス料請求も納得できません。
串の坊 六本木ヒルズ
オープン当初はこの店も行列でした。対面の「サルヴァトーレ」もかなりの行列でしたが、今は土日でもこの両店、簡単に入れます。
1500円 串8本、2300円 10本、3100円  12本とランチとしてはかなり高め。いずれも野菜スティックと塩昆布茶漬けかご飯と赤だしがついています。
どこの「串の坊」でも味わえる串揚げ。わざわざ六本木ヒルズまで食べに行くものではありません。レンコンの用意がなかったのですが、セントラルキッチンから間に合わなかったのでしょう。
ヒルズに勤めている人が帰りに立ち寄る程度の店でありました。