昨年末、銀座で男4人の会食場所(接待)で初めて訪問したビストロ。
和食は高くつくので避けたいが(男相手で予算をかけたくない)、クリスマス時期なのでフレンチやイタリアンも出来るなら避けたい。
迷っていた友里に食べ仲間が教えてくれたのが、シノワというワインバー系列の安普請に見えるこのビストロでありました。この普請ならカップルは少ないだろうと訪問したのですが、不倫を含めた熟年カップルが結構いたのには驚きました。
銀座にしては値付けの安いワインがこの店の特徴か。
ノンヴィンシャンパンが8000円前後、ブルゴーニュやボルドーも、そこそこの物が9000円前後から揃っておりました。
反面料理の値付けは普通のビストロよりチョイ高いかも。
アミューズと称する小皿料理が1000円以下でしたが、前菜は1000円台半ば、メインに至ってはほとんどが2500円以上であります。
料理を一言でいうと「わかりやすいお味」。
手をかけた奥深い味わいというより、単純にしっかり味を濃くした調理。ワインバー系列ですから、料理に多くを望むのは酷でありまして、ワインの値付けを考えると充分許容範囲内であると考えます。
人参のラペ(750円)やリエット(980円)、ブランダード(850円)は普通味。
ラタトゥユ(860円)はかなり味が濃かった。砂肝のコンフィ(880円)はちょっとくどくてオススメできないかも。
ニース風サラダ(1580円)は量も具もたっぷりで○。テッド ド フロマージュ(1470円)などディープなビストロ料理も揃っているので、ビストロ初心者には経験を積むことが出来るでしょう。
この日頼んだメインはシュークルート(ハーフ2300円)。価格の割に量は少なめで、本場アルザス訪問から帰国したばかりの友里には味を含めてちょっと物足りなかった。
かなりワインを飲んだので一人当たり1万5000円前後となりましたが、更なる検証のため再訪を決意して店を後にしたのであります。
今年になってからも2回訪問。リヨン風トリップ(1580円)は玉葱投入が臭み対策なのでしょうがちょっと甘過ぎか。
馬肉のタルタルや鴨のコンフィ(いずれも価格失念)も悪くはなかった。
最後の訪問の狙い目は、7日前までの予約という短角牛のロースト(5~6人前2万3800円)。
期待に膨らむ我々の前に出てきた短角牛でありましたが、「サシ入りすぎ」。赤身がウリの短角牛だと思っていたのですが、最近はA欠(ビタミンAを減らしてサシが入りやすくする)をやっているのでしょうか。
料理に傑出したものを見いだせませんが、ワイン飲みには砂肝コンフィと短角牛を頼まないことを条件に、まずまずオススメできるビストロであります。