事の発端は、10/12(金)に起きた「カンテサンス」の友里一行追い返し事件(同行者が予約していたのですが)。
その件でカンテサンスネタをブログで取り上げたところ、読者から「岸田シェフがパリで初めて修行に入った(飛び込みで採用された)大恩あるシェ・ミッシェルのシェフパトロンは岸田氏のこと覚えていない」との香ばしい情報いただいたのです。
そこで検証精神旺盛な友里は確認のためにシェ・ミッシェルを先日訪問したのであります。
実は10月のパリ滞在時にも訪問していたのですが、酔いすぎて確認せずにホテルへ帰ってしまった。今回は準備万端、拙い英会話が通用しない可能性も考えて質問事項を書面で用意しての再訪です。
まずは店の印象を良くしようと、プリフィクスコースでは追加料金のあるものを選びスープを1皿追加。トドメは高めのブルゴーニュワインのオーダーでありました。
食事を終え、厨房も忙しくなくなった頃を見計らってその質問書(単なるワードの1枚)を取り出した瞬間、 その書面内容をチラッと見た女性スタッフが「シェフに直接聞けばよい」と厨房へ案内してくれたのであります。
残念ながらシェフパトロンのティエリー・ブルトン氏は不在でしたが、2年前から就任の新シェフの他、2年目という日本人スタッフがいたので早速得意の日本語で、岸田シェフを知っているかと質問。
日本人スタッフは「又かいな」いった表情で「誰も知らないけど、パトロンなら知っているかもしれません」と大人の対応をしてきたのです。
それを聞いていた新シェフの次の発言に友里、立っておりましたが椅子から転げ落ちそうになった。(正確には吹き出した)
キシダ、なんだそれは。パティシエか
2年前の就任とはいえ、3つ星シェフを輩出した店のシェフが岸田氏を「パティシエ扱い」。
パトロンが岸田氏を覚えていたら、彼らに一度は話をしたのではないか。7年勤めているという男性スタッフはじめ店のスタッフすべてが「WHO IS KISHIDA?」 であったのです。店辞めてから岸田さん、コンタクト取っていないのか?
シェ・ミッシェルのパトロンに断られこの店で修業をスタートしなかったら、岸田氏はアストランス(最終修業先の3つ星転)どころか2店目の1つ星へも入れたかどうか。
いや、今とはまったく違った料理人人生を送っていたかもしれないのです。
友里は岸田3つ星シェフに言いたい。
友里を追い返す前にまずは世話になった恩あるシェ・ミッシェルへ挨拶に行ったらどうか
最後にこの店の料理について一言。カンテサンスの料理と違って、ソースや煮込みも用意された(野ウサギのロワイヤルまである)、引き出しの多い(岸田氏は引き出しが少ないと業界で言われている)店でありました。パリ訪問の際は検証にぜひ訪問をオススメします。