これがホントのテキサスステーキ?、PERRY‘S

6月のダラス訪問、出張のついでに目的が2つありました。
1つは、テキサス・レンジャーズの地元、ボールパーク球場でダルビッシュの登板を観戦すること。そしてもう1つが、先週取り上げた麻布十番のテキサスBBQ「ホワイトスモーク」の薫香ステーキの検証でありました。
ところがワシントン監督、前週(出発直前)にダルビッシュのローテーションを1回すっ飛ばすと発表してしまったではないですか。かくして今回の出張の楽しみが出発前に半減してしまったのであります。

仕事を終えて宿泊地(リッツ・カールトン)から中心地まで歩いたのですが、ダラスって人通りが少ないんですね。中心地もそんなに盛況ではなく、ウロウロしているのは喫煙者ばかり。不安を抱きながら本場のテキサス料理らしきものを探したのですがまったく見当たらない。
仕方なくホテル(リッツ・カールトン)へ帰ったのですが、そのすぐ近くで見つけたのが、このステーキハウスでありました。

perry’s 外観

バレーサービスもある如何にも高額店といった外観。内装も照明は暗めでランチ時だというのにネクタイしめたビジネス客やドレスアップした女性客が目立ちました。
ランチなのでまずは様子見と、頼んだのはタートルスープ($8.95)とステーキハウスなのになぜかウリというポークチョップ($17.95)。

タートルスープ

添えられたシェリーを入れて黒胡椒も投入した海亀スープ、有楽町はアピシウスのそれとちがってスパイシーで悪くはない。

ポークチョップ

ランチカットでも恐ろしいボリュームの骨付きポークは、甘辛香辛料使った照り焼きみたいなもので味が濃く、300gほどのポーションは食べきれるはずがなかった。

それでは牛はどうかと翌日予約して再訪問したら、19時にはドレスアップした客で満席となっておりました。こう言っては怒られるかもしれませんが、テキサスはジーンズにカウボーイハットの人ばかりと想像していただけに、このハイソな雰囲気に驚いたのであります。

頼んだのは内陸のダラスになぜかあった生牡蠣(6ヶ $8.95)、チョップサラダ($8.95)にクラブミートが乗っている牛フィレ($41.95)。

ダラスにあった生牡蠣

6ヶで700円くらい。つまり1ヶ120円なんですね。日本で頼んだら、たとえば品川のグランドセントラル オイスターバーなら、1ヶ500円前後のはず。ダラスが安すぎるというより、日本の生牡蠣が高すぎると考えます。味はネットリし過ぎでしたけど。

チョップ サラダ

サラダはアップルウッドのスモークベーコンが振りかけてあります。
そうなんです、本場テキサス料理、あくまで友里が訪問した範囲でありますが、「ホワイトスモーク」のように白樫で肉や野菜を丸ごと燻製にした料理ではなかった。薫香をつけたベーコンなどを添えているだけなのであります。

クラブミートが乗った牛ヒレ

さてこのサラダとフィレ肉、いずれも塩強く味濃く、悪くはないけど食べきる前に飽きが来てしまいました。

周りを見るとワインを飲んでいる人はごくわずか。ビールやカクテルならまだしも、「コーラ」でステーキを食べる客が結構いたのには驚きの一言。テキサス人の舌、恐るべしであります。