今週月曜に掲載した「もりかわ」と同じく、友里が何回行っても満足して店を後にするピエモンテ料理店であります。
前菜2500円前後、パスタは2500円以上、メインに至っては 4000円前後と、他のイタリアン、特にピエモンテ料理を自称する店より総額3000円は高いですが、満足度はその価格差を遙かに上回るだけに、少々お高くとも訪問する価値はあると考えます。
この店のもう1つのメリットはそれほど予約が困難ではないと言うこと。いつも最終的には満席なのですが、数週間前から予約しなければならないという変な過熱感はありません。
今年も数度訪問しておりますが、直近は11月のアルバ旅行を前にピエモンテモードを高めようと訪ねた10月でありました。主にピエモンテ料理を注文。
まずは前菜としてバーニャカウダ(2800円)とポルチーニのトリフォラ(ニンニクオリーブオイル炒め3000円)。ポルチーニは大きくはなかったけど日本においてはかなりの質の高さ。不味いはずがありません。白トリュフのココット(半熟玉子3000円)は本場並とは言えませんがこれまた高質な白トリュフでありました。
パスタも白トリュフを掛けちゃえと合わせたのがタヤリン(玉子を練り込んだタリアテッレ6500円)タヤリンそのものも白トリュフにつけていたそうでこれまた満足でありました。
そしてメインはピエモンテの代表的な料理である牛肉のバローロ煮込み(4200円)。今回の部位は頬肉でありましたが、これもなかなかのものでありました。
前菜、パスタ、メインに白トリュフを追加しての料理価格は軽く1万円を突破する1万3000円ほど。ちょっと高めのワインを頼むと一人3万円近くと、下手なグランメゾンと変わらない支払いでありますが、東京、いや日本で唯一のまともなピエモンテ料理店ではないか。
いやここ3年連続でアルバを訪問している友里の経験から、ある意味現地の店よりディープ感がある料理であると考えます。
ピエモンテ料理好きの方だけではなく、「なんちゃってイタリアン」しか存在しない関西の方にもぜひ訪問していただきたい店。これが限りなく本物に近いイタリアンだと気づいていただきたいのであります。