即席パティシエのなんちゃって寿司、ポタジェ

朝のTV情報番組で紹介されていた六本木ヒルズの「野菜寿しポタジェ」。
野菜スイーツを生み出した若き女性パティシの店と聞いて胡散臭さを感じ取った友里、その日の昼にすぐさま飛び込んだのです。

このパティシエ、学習院大学卒業という学歴のウリに加えて、岸谷五朗も所属するマネジメント会社「アミューズ」所属のアーティスト・柿沢安耶とのこと。アーティスト一覧ではコックコート姿ですが、どうみても職人といったイメージではありません。
この方、職人としての腕よりビジュアルを一番の武器にしているのではないか。

更に調べてみると非常に面白い経歴なんですね。
パリへ料理の勉強で「短期留学」という形だけの箔をつけて帰国。レストランとパティスリーで研鑽を積んだとありますが、具体的な店名が明記されていないのは、まともな店ではなかったからか、あまりに研鑽の期間が短かったからなのか。
元電通勤務の男性との結婚を転機に、野菜を主役にしたレストランをなぜか「栃木県」にオープンし、世界初と自称する野菜スイーツ専門店で東京へデビューしてきたのです。現在は最初の店や麻布十番店を閉店したようですが、満を持しての一勝負がこの六本木ヒルズの野菜寿司店であります。

野菜のちらしや握り、天丼もありましたが友里が頼んだのは握りとちらしの両方が味わえるコース(3990円)。
まずはインカの目覚めの蒸し物にインカの目覚めのピュレと前菜2皿がジャガイモ攻め。ジャガイモが売れ残ったのか大量に発注しすぎたのでしょうか。

カウンター内にいるバイト然とした男性スタッフ2名が造る野菜の握りはとても寿司とは言えない代物。
酢飯?を先に握り、その上に野菜を置いていくだけなのです。運搬途中で野菜タネがはがれ落ちる場面も目撃してしまった。6ヶの握りは鮪やウニに見たてたトマトやカボチャのムースなど。中にはカレー風味のスパイスを使用しているものもありました。

ちらしは奥の厨房から直接運ばれてきます。何のことはない、カボチャ、茄子、ニンジン、レンコン、アスパラなどをスティック状に切ってご飯の上に並べただけの物。
野菜が摂取できると言ってもこんな細切れ野菜だけで4000円はあまりに暴利ではないか。CPあまりに悪過ぎで、野菜好きでも近づいてはいけない店であります。