カード手数料を上乗せする店が生き残っていた、京星

2011年版ミシュランでめでたく3つ星となった銀座の天麩羅店「七丁目京星」。東京ではお座敷天麩羅の「天一山」に次ぐ高額請求店であります。
客単価は4万円前後、私は諸々の事情で袂を分かって同じ銀座に店を開いた兄の「由松」と共にあまりのCPの悪さに再訪しないと決めていたのですが、驚きの3つ星昇格。検証のため仕方なく訪問したのは昨年12月でありました。電話では、3万円だったコース料金の更なる値上げも通達されたので、それなりの現金を握って入店したのです。

3つ星になったばかりなのにその夜の客は我々を入れて3組と寂しい。
ビールの後、シャンパンを頼もうとしたけどリストがない。女将が数本のボトルを提示するのですが、こちらから聞くまで値段を開示しない姿勢にも唖然。白ワイン含め有名メーカーのワインを高い賭け率で提供する営業に私は腹が立ちました。
シャンパンの最低値が2万5000円。白ワインはシャブリごときで1万6000円とのこと。なぜ天麩羅屋で4万円のドンペリやカリスマ造り手の白ワインをメインとするのか。ワインの値打ちがわかならい成金相手の店と読みました。

天麩羅は海老が6尾と数はあったがどのタネも小さすぎて原価を考えると割高。もちろん味わいも良くありません。特にハゼやキスなど魚はポーションが小さいから火が入りすぎて蒸し焼きのようで食感もなく最悪でした。
何の油を使用しているかは秘密とのことでしたが、こんな天麩羅を真似しようとする同業者がいると思えません。

ワインを諦めて日本酒に専念し、〆の天丼(天茶も可)を食べた後の請求額を見て私は驚いたのです。3名で12万円前後とふんでいたのになんと13万円超え。帰りのタクシー代を残さなければならず、私はカード支払いを選択したのです。
女将は当然のように奥へ一度戻ってから訂正した請求額を提示してきました。その数字は先ほどの額に6%しっかり上乗せされたもの。

今時客単価が4万円を超える店で客にカード手数料を転嫁するセコイ料理人が居るとは思いませんでした。カード手数料の客への転嫁は、どこへ出しても恥ずかしくない立派なカード会社との

契約違反

カード会社のコンプライアンス責任者は、直ちに「七丁目京星」との契約解除を断行するべきと私は考えます。