これをトンカツと思ってはいけない、とんき

長引く不景気からの出口が見られない我が日本。すべてがスッカラ菅政権のせいとは言いませんが、無為無策の凡人総理が足を引っ張っているのは周知の事実であります。サラリーマン街の居酒屋の激しい客引きを見るまでもなく、集客に苦しんでいる店が多いのは皆さんもご承知の通り。

そんな世情の中、トンカツ屋としては安くないこの目黒「とんき」を10数年ぶりに訪問し、友里は腰を抜かしてしまいました。
都内でオススメのトンカツ店はないかと探し回ること数ヶ月。上野の御三家や浅草近辺の有名店を訪問しても満足感なし。西麻布の高額トンカツ店もしかり。そこで思い出したのが、この「とんき」であったのです。

昔通っていた当時も盛況。店内カウンター後ろの壁際に、無作為に並んだ客の入店順位をしっかり覚えて次々と指さし指示で公平に着席させていた名物オバサンがおりました。トンカツ自体の出来は記憶になかったのですが、混んでいたのはCPが良かったからではないかと思いこみ、久々の再訪で扉を開けて、以前より凄い熱気に私は圧倒されてしまったのです。

まだ18時過ぎだというのに、1階の壁際どころか、2階へ向かう階段も順番を待つ客だらけ。名物オバサンは見かけませんでしたが、オジサンが同じように仕切っており、やっと席に着けたのは入店して30分以上経過した頃でありました。

ヒレ、ローストとも定食は1800円と安くはない。しかも産地や銘柄の表記がなく最近のブランド志向を無視。ベテラン職人が次々と切り分けたトンカツは、真っ黒な油で揚げ過ぎたからか肉に火が入りすぎで、肉汁らしきものも見当たりません。
はっきり言って美味しくないのです。しかも衣が煎餅のように異常に堅く、肉から剥離しておりました。肉と衣が分離していて、一緒に食べるのに一苦労。これじゃ、衣と肉の調和も何もあったものではありません。肉自体の質がイマイチなのに火入れもやり過ぎでは、ただでさえ旨みに欠ける豚肉のパサパサ感しか感じないではないか。

30分以上並んでまでこの安くないトンカツを食べにくる客がこれほど多いのが不思議。これなら並ばすに入れる他の高額トンカツ店へいく方が、時間と予算の節約になります。

「行列の長い店が美味いとは限らない」、新たな定説を考えつきました。