追加の値付けが不明瞭だ、てんぷら 真

銀座に来る度に気になっていた天麩羅店。オープンして1年は経っているのではないでしょうか。
昼時の急な来客を食事へ連れていこうと考えたとき、まず空いているだろうと電話で空席を確認してから訪問したのが昨年の秋のこと。見栄を張るために頼んだのは一番高い8000円のコースで、食べたタネを詳細に記憶しておりませんが、追加に松茸を頼んだからといって、適度なお酒で一人1万5000円を超える請求に私は腰を抜かしたのです。有名店の夜に匹敵する請求額ではないですか。
追加の天麩羅の加算が不明瞭な店だと、友里の検証精神に火が付いたのはいうまでもありません。日を置かずして夜に再訪したのは11月のことでした。

どのコースにしようか迷ったのですが、セイコ蟹がでるという一番高い1万7000円コースをオーダーしました。驚いたのが天麩羅鍋の熱源。なんとIHではありませんか。
高額天麩羅店でガス以外の熱源を見たのは記憶にありません。何でも出身店(オークラの山里)がIHなので、これしか対応できないとのこと。食べる前に一気に萎えた瞬間です。

突き出しの後、海老(2尾)からセイコ蟹含め〆の掻き揚げ(私は天丼をチョイス)までの天麩羅は13種ほど。部位は小さめで、太白油と大豆油のブレンドで揚げているという天麩羅は、まったく傑出したものを感じません。
ハゼは旨みなく、床節&キャビアの取り合わせにも疑問。セイコ蟹も小さい甲羅毎揚げてきましたが、私にはこの食材にあう調理法だとは思えなかった。衣の薄かった蓮根と、蕪&唐墨がまずまず満足した程度でありました。

さてここからが検証です。連れはここでストップさせ、食べ足りない私は、キス、烏賊、丸十、万願寺唐辛子、海老真丈入り椎茸を追加でオーダー。どれも可もなく不可もなかったのですが、またまた請求額を見てブッたまげたのであります。
600円のビールに1300円ほどの冷酒を数本、そして1/4瓶のシャンパン(3500円)を頼んだとは言え、天麩羅の追加は私だけなのに2名で5万円台半ばになっていたからであります。なんで飲み物と追加(私だけ)で2万円アップになってしまうのか。だいたいコースに烏賊とキスを入れない高額店があるのか。友里の三度目の訪問はあり得ません。