フランスの調査員もいい加減、アラン・デュカス

日本でまったく成果(集客実績)を上げられない世界のフレンチシェフ、アラン・デュカス。空飛ぶ料理人、鍋を振らない3つ星シェフ、レシピだけの伝道者、と揶揄される彼でありますが、相変わらず海外の店は評価が高いと言う不思議。
彼の営業方針やスタンスが嫌いな友里ですが、モナコの「ルイ・キャーンズ」と双璧をなすデュカスの旗艦店「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」を試すべく訪問したのは今秋でありました。

ナイフとフォークの不思議なオブジェがある店前のレセプションで予約名を告げたのは20時。店内は日本人グループが2組ほどしかいませんでしたが、最終的には20卓弱のホールは満席となりました。

アラカルトもありますがデュカスの料理を知るにはコースが一番と頼んだのは360ユーロの「メニュー コレクション」。シェフのオススメ料理尽くしとの触れ込みです。

まずは紙に包まれたアミューズ。目の前で開かれるとそこには細長いカナッペのようなものが2つ。魚と生ハムでしたが、私にはショッパイだけしか感じません。
そして小さなフライパンに盛られた無数の小エビが出てきたのには驚きました。添えられた細長いフォークで食べるのですが、剥き身はいいけど殻付きの頭は食べにくい。数も多すぎで飽きてしまいます。

続くラングスティーヌのキャビア乗せも盛り合わせは可愛いけど味がダメ。添えられた生姜風味のコンソメも美味しくない。
野菜のエチュベは林檎の甘酸っぱさ、栗の甘さ、セロリの苦さ、玉葱の旨みが個々に主張していてまとまりに欠けます。出汁は甘酸っぱくワインも進まなかった。

オマールはコライユソースで一安心でしたが、ちょっと濃厚すぎるか。
最後の鶏はコニャックを使用したホワイトソース。仕上げに白トリュフをかけるのでそれなりに満足しましたが、肝心の鶏自体(これがすごいボリューム)の味がしなかったので食べきるのが大変でした。添えられたチキンコンソメが変に濃厚なのも感心しません。

すべての皿で野菜を多用してヘルシーさを出しておりますが、味付けが変に濃厚で胃がもたれるし、塩も不自然に強い皿がある。

これが世界の3つ星と評するなら、日本と同様、フランスのミシュラン調査員も知れているとしか私には思えませんでした。