禁煙者は絶対に近寄るな、銀座きく

銀座中の喫煙者が集まっていると思うほど喫煙率が高い小料理屋。和洋を問わず全面禁煙を掲げる店が多い中、「喫煙可」でも紫煙をくぐらす客をそうは見たことのない友里、店内に入った瞬間に凍てついてしまった。
女性を含めてほとんどの客がタバコを吸っているではありませんか。美味しそうにタバコを吸いながら小料理をつつきお酒を飲んでいたのです。タバコを常備する店を見たのも何十年ぶり。正に喫煙者のパラダイスであります。

一日に300枚も揚げる東京一のアジフライがウリと聞き友里は訪問を決意したのですが、着席してあまりの煙の濃さに意気消沈してしまいました。しかし「お母さん」という名札を胸につけた女将はじめ女性スタッフの温かい対応に気を取り直し、メニューを見てビックリ。
酒肴を含めて料理は70種と盛り沢山。各料理に金額が書いていないのは接待客への配慮とのことですが、何故かお酒には価格が書かれてありました。
ビールが500円、冷酒も800円からで最高が万寿の2000円と思ったより高くはありません。

豊富なメニューから頼んだ料理は、高額和食のレベルではないけど銀座の小料理としては充分か。オマケの白魚天麩羅はまずまず、きんぴらは予想ほど味が濃くない。造り置きの鱧の落としもこの業態では許容レベルで添えられた山葵も本物でした。
もう1つのウリと言われるポテトサラダは味濃かったけど喫煙者のツマミなら仕方ないか。もしやと思って頼んだコロッケの中身が予想通りこのポテトサラダだったのは近所の「大羽」と同じであります。

そして主役のアジフライの登場です。小アジと言うだけに本当に小さい。大きさを揃える芸の細かさに感心しながら、味付きのフライをそのまま口に入れての感想は、鰺の旨みが薄い。とても東京一とは思えませんが、ビールには持ってこいの揚げ物でありました。
いくつか頼んだ刺身も悪くなく、特に馬刺しは「銀座 力」より美味しかった。キンキの塩焼きに期待ほどのものを感じなかったけど、お酒を適度に飲んでの支払いが一人1万2000円前後。

喫煙者にとっては堂々と喫煙できますから、喫煙料が入っていると考えれば高いと言えないかもしれない。でも受動喫煙を恐れる人は絶対に近寄ってはいけない店でもあります。