ワインをウリにする一軒家オデン、びのむ

西麻布にある炭火焼がウリのワインバー「レ ビノム」の姉妹店。同じく4丁目の路地にオデンをウリにした一軒家ワインバーを一昨年にオープンしました。当初は雑誌の露出が多くて予約が入らなかったのですが、落ち着いたのか当日の予約がやっと入って訪問できたのが昨年前半。8400円のコース料理は、小料理5皿の後に鴨出汁を使ったオデンが続き、炊き込みご飯で〆となりました。ボトル売りもありましたが、料理に合わせるというオススメのグラスワインを次から次へと飲んだのがいけなかったのか、支払いがなんと3万円弱(一人分です)。ブルゴーニュの1級畑が提供されたとはいえオデンでこの支払いは驚愕の一言。なにかの間違いかと思って今年になって再訪しても2万円台後半だったので本日取り上げました。

当日の夕方に予約が入ったのは今回も同じ。しかしこの不景気でも1階のカウンター(6席)だけではなく2階の個室にも客が入っていましたから驚きました。
小料理が5皿も前回同様。フカヒレ茶碗蒸しは万人受けする味でまずまず。サヨリと赤貝の刺身に添えられた苺ソースには驚きました。友里の嗜好ではあり得ない取り合わせであります。白子のクリームソースは甘すぎると感じましたが、煮穴子湯葉巻きやホロホロ鳥の粕漬け炭火焼きは意外に美味しく感じました。

ここからオデンにチェンジ。黒七味、辛子、カンズリが用意されていますが、鴨以外の出汁を使ったオボロ昆布を乗せた大根(カツオ風味)も登場しました。出汁が良くしみ込んでいたので、オボロ昆布など必要ないのではないか。鴨出汁のオデンも1年前より上品になっていると感じました。ゴボウ、ガンモ、タコ、つみれとオーソドックスなタネをワインで食べるため(客にワインを飲ませる)、鴨出汁を使う必然性に疑問を持ちながらもついワインを飲み続けてしまった友里。店側の術中に今回も嵌ってしまいました。「ぎんざ 力」より良かったトマト、牛頬肉の煮込みを載せた豆腐、ロールキャベツなど創作オデンに更にワインがすすんでしまったのです。

本店(炭火焼)よりグレードの高いワインを揃えているのが理解できないオデン屋でありますが、支払額を気にしない方には、話のタネでの訪問も良いかもしれない隠れ家レストランであります。