ここまでディープ感にひたれるとは、チャンナム家

韓国料理に詳しい人のオススメで大食い仲間と訪問した韓国家庭料理店。新大久保駅から店までのディープ感ある街並みに驚く方が多いのではないか。路地の両サイドにあるラブホ群、今さら驚くほどウブな友里ではありませんが、まだ18時台だというのに、元気に出てくるカップルの多いこと。五反田駅近くのラブホ街を歩いたことがありますが、こんな早い時間に出入りする客はそうは見当たらないはず。しかも既に一戦(2戦かも)終わったということですから驚きです。目撃した何組ものカップル、いずれもその場で別々の方向へ別れてしまいました。うーん、これが噂の「デリヘル」というものなのか。日刊ゲンダイ愛読者の友里ですが、風俗欄だけ読み飛ばしていたことを後悔しました。そしてこの店の真向かいもラブホ。韓国料理店の周辺にラブホがあるというよりラブホ群に韓国料理店が点在している感じです。
まずはビールで突き出しのキムチやナムルをつまんでから海鮮チゲでスタートです。甘めのタレにはMSGの後味を感じましたがこの手の店では文句は言えません。センマイやユッケなどの生ものも味付けは甘く私の好みではなかった。隣客の真似して頼んだサムギョプタル、豚の三枚肉を焼いてニンニクと味噌をつけてサンチュで巻いて食べる物。オモニが半生状態を勧めますがウェルダン派にはちょっと厳しいかも。この辺りからマッコリがハイピッチになりました。看板鍋料理の1つ、ダックトリタンは鶏肉とジャガイモをコチュジャンやパプリカのスープで煮込んだ一品。色の割に辛くありません。度数の弱いマッコリでは、大食い、もとい、大酒飲みの女性陣は満足せず、ここからは韓国焼酎にチェンジしました。まだ足りないとのリクエストで頼んだのが私の好きなカムジャタンです。豚の背肉とジャガイモたっぷりのこの鍋も、赤坂の「古家庵」しか知らない私にはちょっと物足りない辛さでありました。最後の〆は残りのスープで造った雑炊。ようやく全員満腹になりましたが、飲んだ酒量も半端ではありません。ビールにマッコリ、そして焼酎も一人一本以上飲んでの支払いが何と5750円。こりゃたまらないCPです。酔っての帰宅時、ラブホネオンの誘惑に負けない方、辛い物が苦手な方にはオススメです。