これが京料理の王道だ、御料理 はやし

海外在住の知人が一時帰国時、タクシーの運転手さんからの情報で訪問して感激したという京都の和食店。ネットで検索すればいくつかヒットしますが、雑誌や京都飲食店宣伝ウーマンの関谷江里氏(自称フリーエディター&ライター)は取り上げていない店であります。特に出汁が素晴らしいとの情報に友里は居ても立っても居られず昼時に即訪問しました。
場所は北村美術館前で京都駅からタクシーで20分前後とかなり遠い。立地の妙での過大評価かと危惧しましたが、一口食べてその心配は杞憂に終わったのです。
昼は5000円から1万円まで3コース。8000円を頼みましたが、最初の先付けの蕪の煮物の出汁を味わって、本物志向の店であると確認。とにかく出汁が旨い。お椀はこの時期京都のお約束の白味噌仕立て。東京ではあまり出会いませんが、タネの海老芋も含めて満足の一品でした。
造りのメジなど鮪系は東京より上とは思えませんが鯛はさすが関西、悪くはありません。そしてグジの蕪蒸しの登場です。冬の京料理の定番ですが、これを出す店を最近あまり見かけません。創作系の料理に力を入れすぎの店が多いからなのですが、出汁が良いからか餡も含めて○。昨年末に食べた「たん熊北店」より印象的でありました。その後の穴子茶巾寿司と煮麺で昼時としてはお腹一杯。ビールと日本酒飲んで一人1万2000円前後、満足の昼食でした。
再度昼に訪問後、やっと夜の1万5000円コースにチャレンジ。突き出しから〆のご飯まで13皿くらいでしょうか、ほとんどハズレがありません。出汁を使ったお浸しのほか、前菜のタコや白魚、蕗味噌は丁寧な調理で旨い。造りも鯛の他にもう一皿(赤貝など)出ます。蓮根餅も餡含めて良く、蒸寿司や大きな鮑やトリガイを使った酢の物にも満足しました。ビールに冷酒を結構飲んでの支払いが2万数千円は〆が餡かけご飯でありましたがCP的にも充分。造りがクラッシュアイスに直接乗せられていたこと、目の前の七輪で焼いたモロコが自分的には焼きが甘く感じた点など若干の疑問はありましたが、味、食材の質、CPとこの価格帯ではトップレベルではないか。奇を衒わない王道の京料理、創作系と違って通い続けても飽きが来ることはないでしょう。