渋谷に安くてボリュームある牛肉専門のフレンチがあると聞いて、牛肉好きの女性3人とすぐさま駆けつけた「牛肉食堂 COWBELL」。フレンチとはかけ離れた飲み屋街のカジュアルなビストロ風の店構え、入り口には牛の顔と「フランス料理」、「牛肉食堂」の文字がある看板が出ています。「晴れの日」に利用するフレンチではないと言うことをご理解ください。
店内はカウンターとテーブルでキャパは15名ほど、シェフに男女のホールスタッフの小さな店であります。
定番とオススメのメニューには情報通り牛肉が満載。前菜には1000円台でエスカルゴ、ニース風サラダ、茸のソテーなどがありますが、圧巻はメイン。まずグリエ料理では、メキシコ牛がリブロース(200g)2000円、フィレ(250
g)で2500円。庄内牛はフィレ(150g)が2900円にリブロースは何と350gで4500円であります。高くはないが確かにボリュームありすぎです。その他に「牛の料理」としてスジとモツの煮込み(1700円)、ポトフ(1800円)、メキシコ牛カツレツ(2500円)、牛とジャガイモのパイ包み(1700円)などなど牛のオンパレード。片隅にカナダ産オマールがありましたが、この店で頼む人が居るとは思えません。
前菜のタルタルステーキ(1400円)は粗挽きの赤身でこの価格なら旨い。人参サラダ(680円)、ニース風サラダ、茸のソテーもまずまずでした。
メインの牛にも満足。メキシコ、庄内と色々食べ比べた結論は、いずれも価格を考えると悪くはないのですが、敢えてオススメするとしたらメキシコヒレと庄内のリブでしょうか。すべてフレンチフライが添えられており、ビール党にも充分耐えられる料理です。
ワインも安い物を揃えていてグッド。フルボトルよりハーフが充実しているリストでありますが、フルでも4000円前後のもので充分か。グラスシャンパーニュが1200円というのも良心的です。
牛肉の女王含めて4名で食べまくり飲みまくっての支払いが一人1万円でお釣り。このリーズナブルさは牛好きにはたまりません。すぐさま再訪したくなる店ですが、次回もグリエ料理を頬張ってその他の牛料理へたどり着かないかもしれません。