飛び込みもオッケーのステーキハウス、ルビー・ジャックス

青山の「TWO ROOMS Grill |Bar」などを経営するECNホールディングスが超予約困難な3つ星鮨店「さいとう」も入っている六本木1丁目の「アークヒルズサウスタワー」に今春オープンしたステーキハウス。

海外ホテルをデザインする設計会社が内装などを担当しているため外人ウケする一見オシャレな内装でありますが、NYで人気の知名度あるステーキハウス「BLT」が、すぐ目と鼻の先にある泉ガーデンに今秋進出してきてしまったのは運が悪いとしか言いようがない。

60名は収容できる大箱ホールもあって、いつでも入店出来る(飛び込みオッケー)使い勝手の良いステーキハウスとなってしまっているのであります。

しかし根強いファンというか常連はいるようです。
友里が最初に訪問したのは昨夏だったか。偶然にも、小学校時代の同窓生家族と遭遇して驚いたのですが、昨秋の2回目の訪問でも彼女を連れたその同窓生にぶち当たってしまったのであります。
常連客には、家族だけではなく意味深彼女との会食にも利用できるほど使い勝手が良いのかと、あらためて認識したのはいうまでもありません。

この店のウリはやはりステーキ。和牛(A3)やオージービーフもありますが、狙いはアメリカビーフ(USDAビーフ)ではないか。
昨年12月までの3回の訪問(3回目はさすがに彼と遭遇しなかった)での結論は、人気殺到?で予約困難な「ウルフギャング」や「BLT」へ行くよりまだマシ、となったのであります。

アメリカスタイルのステーキハウスなので前菜は生牡蠣、シーザーサラダ、クラブケーキ、タルタルステーキがオススメです。
というか、これ以外にはめぼしいものがない。出来れば、アメリカでは普通に用意されているシュリンプカクテルも用意していただきたかった。

まあ、いずれの前菜も、傑出していませんが悪くもなく許容範囲。

それではステーキはどうなのか。
アメリカ牛に関しては、「ウルフギャング」や「BLT」のように2人前のポーターハウス(ヒレとサーロインがついたTボーン)が用意されておらず、ニューヨークカットかリブアイだけと選択肢がありませんが、肉質(早い話が肉本来の旨み)は比較の2店より上を行っております。
といっても、ピーター・ルーガ-などアメリカの名店には及びませんけど。

またワインの値付けも高くはなく、カリフォルニアワインが7000円くらいからとリーズナブル。

そして嬉しいのが12歳以下に適用される子様メニュー(2200円)のお買い得感。
シーザーサラダやハンバーグステーキ、そしてデザートが入ってこの値段ですから、家族連れには有り難い。

脂ギトギトの和牛ステーキに嫌気がさした人、しかし本場アメリカのUSDAプライムビーフの真の美味しさを知らない人には、十分許容範囲のステーキハウスであると友里は考えます。