ハワイのフレンチを見直した、ラ・メール

友里が若い頃は一世を風靡していたワイキキの最高級?ホテル「ハレクラニ」。
ここに宿泊することがステイタスになると毎年泊まっておりましたが、井の中の蛙だったのでしょうか。

ワイキキのあるオアフ島ではなく、マウイ島やハワイ島などネイバーアイランドのフォーシーズンズホテルを知ってしまうとそのスケールの小ささ(部屋も狭い)にアホらしくて足が遠のいてしまった。
というか、バカンス先(といっても日本人ですから短期間の節約型)をハワイ諸島から欧州に変えたため、この地はすっかりご無沙汰になっていたのであります。

欧州の豪華ホテルを知ってしまうとそのスケールの小ささからアホらしくて行けないワイキキホテルでありますが、年老いた身内の同伴という制限から遠方を諦め、今秋久々にワイハ(しかもネイバーではないオアフ島)に友里は上陸してしまったのであります。

宿泊は中国人を避けるためワイキキを外してカハラ方面にしたのですが(でも中国人が多かった)、レストランのラインアップが乏しいため毎夜ワイキキとの行き帰り。
その中で一番のメインに位置づけたのが、このハレクラニホテルのメインダイニング「ラ・メール」であります。ハワイにしては珍しい「8歳未満の子供お断り」とコードが厳しいのも選択の理由の1つ。嬉しいことに規制はされていませんでしたが、中国人も見かけなかった。

 

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料理はデギュスタシオンのコースもありましたが、プリフィクスメニューを選択。デザートを含んで前菜とメインの3皿で110ドル、4皿だと145ドルと結構リーズナブルでもありました。

まずはアミューズ。アスパラとサーモンにパルメザンソースがかかったものでしたが、一口食べて「あれっ、まともなフレンチに近いじゃん」と驚いたのであります。
アメリカ、特にハワイの自称フレンチの実態は、創作アメリカンだと思っていただけに意外でありました。昔はこんなにまともではなったはず・・・

アメリカで牛肉ははずせないと前菜で頼んだのは「牛肉のタルタルキャビア添え」。キャビアはキャビアでも安いアメリカの養殖ものだと思うのですが、添えられたクレソンソースとのマッチングもよくかなり美味しい。

 

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そしてメインはブイヤベースを選んだのであります。半年前からダイエットに取り組んでいたこともあり、少しでもヘルシーにと選んだのですが、結果はまずまずか。

 

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連れが頼んだ「アメリカ牛フィレのポワレ」はいわゆるロッシーニ風でありまして、これも悪くはなかった。その他、エスカルゴと小イカ、鴨胸肉のローストもつまみ食いレベルでありましたが悪くはなかった。

 

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最後はスフレで〆てお腹一杯。
ニューヨークの3つ星フレンチは、山葵や昆布、柚子の使用など奇を衒った自称フレンチが多いだけに、観光地のしかもワイキキでまともなフレンチに出会えるとは思わなかったので満足して店を後にしたのはいうまでもありません。

オアフ島で中国人と子供に遭遇することなくゆっくりフレンチを堪能したい方にはオススメの店であります。