毎回同じ内容の料理だけどつい通ってしまう、かわむら

日本一というか、ステーキハウスとしては世界屈指の客単価を誇ると思われる銀座の「かわむら」。
しかも千客万来と言いましょうか、予約困難で訪問すること自体が至難の業と言われるくらいですから、他の飲食店経営者はまことに羨ましい限りではないか。

最近は似たような店(「銀座ひらやま」など)が注目を浴びて人気になっておりますが、この店の予約は更に難度が上がっているようでして、最近は好みの時間帯だと4ヶ月以上待たされると漏れ聞きました。かくいう友里も、一時期離れていた時期もありましたが、年に数回は訪問している身であります。

季節によってはアワビや白トリュフなどの食材も揃えているようですが、国内黒毛和牛(産地は特定していない)のヒレをベースにした肉尽くしコースがメインでありまして、食材の季節感は原則ないのが特徴か。
よく言えば安定しているとも言えますが、この友里もほぼ毎回同じ料理内容をリピートしているのであります。
今回はその毎回同じように頼むコース内容を披露させていただきます。

まずは魚系の前菜でスタート。サーモンがベースでありますが、ホタテやヒラメなど白身の刺身も用意されています。特注という「ベルーガ」を付け合わせとして頼む客(一瓶単位)も多い。

続くはヒレ肉のタタキ。そしてタルタルステーキへと続きます。
この店のタルタルステーキはトマトの微塵切りを入れているのが特徴か。最近は欧米でしかなかなか食べられない料理でありますが、その欧米でも見られない調理(味つけ)でありますので、訪問時にはぜひ試していただきたい一品です。
コンソメスープも安定していて(かなり濃厚です)サラダもドレッシングに変化がないけど毎回食べきってしまうのがいつものお約束。そしてメインのステーキの登場です。

近火の弱めの火入れでありまして、塩胡椒の前振りは一切なし。
店主の言によりますと、塩胡椒して焼いてしまっては雑味がでるだけだとか。確かにこのかわむらステーキ、味わいすっきりで特に女性にはお腹がもたれないと評判が良いもの。
友里も昔は、前菜からの肉尽くし(更にハンバーグまで食べていました)の後にステーキを200g食べきっていたのですが、最近はダイエットを心がけているので(歳のせいで食欲が落ちたとアンチは言うでしょうが)100gに抑えております。
そして〆のデザートは同じく自家製のプリン。

数ヶ月に1回とはいえ、こうも毎回食べる料理が固定しているのはこの「かわむら」のみ。
季節感がない店と言ってしまえばそれまでですが、換言すれば季節の変化に頼らず通える店ということかもしれません。

キャビアにボルドーの古めの赤ワインなどを頼むと客単価が10万円前後になる可能性がある肉を主体としたコース仕立てでありますが、一度訪問をパスしたら再訪が難しくなるだけに、友里は今後も年に数回は通い続けることでありましょう。