筋の良い金づる、もとい、スポンサーを見つけたのでしょうか山本益博さん。
昨年辺りから海外へ出かけだしたようでして、自分のサイトやFBで海外の料理店宣伝を盛んに繰り返しておりました。
事務所を六本木から自宅へ移転。しかもそのドサクサに紛れて1名しかいなかったスタッフも切ったと漏れ聞くほどでしたから海外の店取材は長く封印せざるを得なかったと推測。
ところが経験少ないどころか下戸の身でありながら札幌のワインスクール(オーナーはフレンチなど数店も経営)の校長への潜り込みに成功したからか、急に金回りがよくなってしまっての海外旅行三昧。
そんなマスヒロさんが今春不自然にまでヨイショしていたのがニューヨークに何店か展開しているフレンチ系シェフが関与するこのステーキハウスであります。
毎年ニューヨークを訪問している友里がこの美味しいネタを見逃すはずがありません。早速初訪問したのはこの6月でありました。
大箱ながらモダンで一見高級感ある店内。しかも満席でありまして
噛みしめれば肉汁が溢れ、肉を食べる喜びが湧いてきます
とマスヒロさんが絶賛していたステーキ店でしたが、結論から先に言わせていただくと、数あるNYステーキハウスと大差ないお肉。
なぜ喜びが湧いてくるのか友里は理解できなかった。
突き出しに出てきたフォアグラのムース。フォアグラムース自体は悪くはないけど赤ワインとラズベリーを混ぜたようなソースイマイチ。マッチングが悪いからこんなソースは必要なし。
マスヒロさんが忘れがたい味と言っていたポップオーバー、確かに温かいうちは悪くなかったけどすぐ冷めてしまいますので、チーズの強さだけが残って最終的にはペケ。
生牡蠣やシーザーサラダ、シュリンプカクテルはまったくの普通でして、ステーキタルタルは甘辛い味付けで普通以下。日本では滅多に食べられない料理なので期待したのですが見事期待ははずれてしまいました。
それでは肝心のステーキはどうだったか。ポーターハウスを頼んだのですが、サーロインは赤身というより変なサシが多くて肉の味も薄い。
それに比べてフィレはまずまずでしたが、いずれにしても「肉を食べる喜び」が溢れるレベルではないと判断せざるを得なかったのであります。
ワインも値付けが高いというか品揃えが不親切。
グラスは20~30ドルもするのにロクなものがないのでボトルに追い込まれるのですが、ナパのワインは100ドル以上が主体で気楽に頼めない。
マスヒロさんのように他腹でなければ
ワインはメルローがよく合いました
なんて気楽な言葉は吐けなかったのであります。
確認のため再訪したのはこの8月。
二度とも同伴者を比較のため翌日に「ピーター・ルーガ-」にも連れて行ったのですが、いずれの同行者も
ピーター・ルーガ-の方が美味しかった
という感想だったということを最後に明記させていただきます。