あまりにCPが悪すぎる自称韓国宮廷料理、尹家

後輩のミシュランオタクに誘われて初めて訪問したのは今年の3月。
韓国宮廷料理といわれまして、月島にある韓国料理店「韓灯」の参鶏湯などが大好きな友里はすぐに釣られてしまったのであります。
ただし、個室オンリーでコース主体、HPにあるアラカルト料理は、コースで足りない場合の追加のみだとの制限を聞きまして、嫌な予感はしていたのであります。よってまずは試しと、3種あるコースの中から最安値の1万2000円を選択しました。

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コースですから料理を選ぶ必要がない。ここは韓国の酒類で楽しもうとリストを見で唖然。
ノンヴィンシャンパンが1万2千円、ドンペリが3万5千円、クリュッグのグランクヴェが4万円とバカ高いワインはそこそこありましたが、マッコリは1種で韓国焼酎は扱っていないとか。
しかもこのマッコリ、カテゴリーは「others」に入っていて見つけるのに苦労したのであります。
高い金額を請求できない庶民的な酒は継子扱いか完全無視であったのです。どこに出しても恥ずかしくない「儲け主義」の店と友里は読みました。

まずはユン家特製サラダ。高麗人参と梨のドレッシングということで、高麗人参の苦みと梨の甘みの融合を狙ったのでしょうが量が少なく味がわからない。

本日のジョン盛りあわせ。ジョンは玉子を付けてパン粉で焼いたものなんだそうですが、韓国ズッキーニ、蛤(豆腐と野菜入り)、真鯛に玉子(パン粉も)をつけて焼いただけ。しかもこの真鯛、どこに出しても恥ずかしくない「養殖臭」がしておりました。

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本日の前菜盛り合せは一口料理の寄せ集め。

IMG_2092タラの芽、海老、タコ、梅、コゴミ、アメーラトマト、しらすなどそこそこ季節感あるものが出ましたが救いはMSGを感じないだけでお味は普通。感動どころか感心するものではありません。
季節のチャプチェも少量。食べた気がしなかった。

 
宮廷トッポギと称するものは醤油ベースでズッキーニや椎茸、牛肉が入っていて悪くはなかったですが、これまた少量で食べた気がしない。

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アワビの薬膳炒めやユン家薬膳参鶏湯も小さな高麗人参が入っているだけで「薬膳」と称して良いものなのか。

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お味(食材も)も総量もまったく満足しなかったのですが、評価するには最高値の2万円コースを経験しなければと再訪したのはこの8月でありました。

この最高値のコースでありますが、サラダやジョンなどスタートの皿は最安値とさほど違いはないのではないか。冷菜盛りあわせも陣容が変わっていましたが、食材の質が高額になっているとは思えなかった。

鱸の唐揚げは生臭くて閉口しましたが、黒鮑は少量ながらまずまず。そして牛肉(イチボとタン)、毛蟹のケジャンに参鶏湯か冷麺の選択でデザートを除いてコースは終了となったのです。

最安値コースより更にCP感が悪くなった最高値コースを見る限り、この日(土曜日)の客がほとんど確認できなかった理由がわかるというもの。韓国の宮廷は小食の人ばかりなのか。CPをある程度問題にする人は訪問する必要はないと考えます。