肉好きで大食いな仲間と久々にビストロでドカンと食べたいと訪問した本郷三丁目駅前の「オ・デリス・ド・本郷」。都内のビストロを色々検討し、「ぐるなび」のメニューで豊富なビストロ料理を確認して予約しようと電話をしてこの店の使い勝手の悪さに驚いたのです。
元「タイユバン ロブション」に居たシェフが厨房に詰めるこのフランス料理店、ビストロ料理は1階でしか提供しないのにその肝心の1階は予約が出来ないというのです。しかも休みは不定休だというのです。当日行ったら休みだった、となる可能性があるのですから、予定が立てられないではないか。よく聞いたら、当日なら10分前には予約できるとの事でしたが、直前に予約できたって意味がない。数日前になったら営業するか判明するというので、3日前に訪問を最終決定しました。
カフェのような軽い内装はちょっと拍子抜け。しかし女性を主体にその夜は満席です。座ってメニューを貰い説明を受けて唖然。ネットで確認し楽しみにしていた「リエット」、「シュークルート」がないと言うではありませんか。代表的なビストロ料理が最初から欠品であります。その他メニューを読み込むと、タルタルステーキ、牛ロース、クネルといった代表的なビストロ料理も見当たりません。こんな品揃えで「ビストロ」の看板を上げるとはよい度胸しています。気を取り直して頼んだ料理は、まずは魚のサラダ(1100円)。悪くはないがニース風の方が好みです。白金豚のソーセージ(750円)は本数が少ないけどまずまず。ツブ貝ソテー(1600円)も悪くはなかったが、マカロニグラタン(1800円)は変わった酸味を感じ、オニグラ(1300円)、仔羊クスクス(1800円)、鴨コンフィ(1900円)は特筆するものではありませんでした。悪くはないけどコテコのビストロ料理としてはちょっと物足りないのです。
3名でビールと安いワインを2本飲んでの支払いが一人1万円チョイ。ご近所ならシュークルートがあることを確認しての再訪も考えますが、使い勝手を考えるとわざわざ行く必要がある店とは思えません。本場のパリではビストロが人気だとか。2階もビストロに解放して、ビストロメニューを充実させることをロブション出身のシェフに提案します。