見せアスパラに釣られてしまった、ビストロ22

銀座で安い(CP良い)ビストロがあるから行こうと知人に誘われた店。
友里がブログなどでオススメしていた「アンテリブル」の姉妹店だと聞きまして足を運ぶことを即に決めたのであります。

人気で予約が取りにくいので比較的空いているという土曜日を選択。18時と早めの時刻を選択しました。
まず店内に入って驚いたのはその狭さ。カウンターの他、相席テーブルと4人掛けのテーブルがわずか2卓の密集地であったのです。でも空いているという土曜でも満席でありました。

長居するのが辛い椅子テーブルについてまずはシャンパンとスタッフに問いかけしたら、グラスではただのスパークリングワインしかないとのこと。
更に確認したところ、グラスの白はシャルドネがなくシュナンブランしかないと言うではありませんか。高級品種と言われてもピンキリがあるシャルドネどころかソーヴィニオンブランという品種も置かず癖のあるシュナンブランのみという品揃え。
周りを見ると客は酒類をそれほど飲まない若者ばかりであったのです。

まずはパテ(900円)。どこにでもある並のパテを見て、姉妹店である「アンテリブル」とは傾向が違う店だと悟ったのであります。期待が萎んだ瞬間でありました。

続くはスペシャリテと言われるフォアグラのたまり醤油漬け(1000円)。

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たまり醤油のしつこさはなく、フォアグラ好きにはウケるのではないか。あまり好みでない友里は味見だけでやめましたが。

そして本日のオススメとしてスタッフが目の前に持ってきたのがロワール産の白アスパラでありました。見た瞬間、

さすがロワール産。太くて立派で美味しそう

とすぐさまオーダーしたのは言うまでもありません。
ところがなんと10分経たずして白アスパラがでてきてしまったのであります。

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しかも最初に見せられた白アスパラの太さにはほど遠い貧弱なアスパラであったのです。

実際に生のアスパラを茹でた経験がある人ならわかると思うのですが、アスパラの茹で時間、とても10分やそこらでは出来ないんですね。
太さの違いもあってすぐ様、パフォーマンスで出てきたものは「見せ物用のアスパラだったのか」と、簡単に引っかかった己の浅はかさに後悔したのであります。

季節野菜のグリル(1000円)は何とストウブ鍋で登場。

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これでは蒸し野菜であってグリルではないではないか。素人ウケはするかもしれませんけど。

豚(ブルーチーズソース 1500円)や牛ロース(2300円)も安いですけど食べた感想は

こんなものか

とにかくテーブルは狭くバッグなど荷物は足下の箱の中に収納。コートや上着も壁に直掛けと匂いが移ることは必至。

この他デザートを2品頼んで赤ワインをボトルで頼んでの支払いが4人で2万5000円と確かにお安い勘定でありましたが、フレンチ初心者か俺のフレンチが飽きた人限定の店だと友里は考えます。
真のビストロと思い込んで、フレンチ好きが訪問するような店ではありません。