ウリの鯛茶漬けは好みが別れるがCPは悪くない、山路

黒胡麻の鯛茶漬けとスッポンの出汁で評判の「ぎんざ 山路」。昭和通り外側、小さなビルの地下、と立地は良くありません。マスコミ露出も少なく、ネットのレビューも少ないことから、常連主体の店であると考えます。しかし年末から一見客が増えるのではないでしょうか。複数の情報源から漏れ聞いたところ、来年度版ミシュランガイドへの掲載許可の問い合わせがあったとか。正確には料理や店内の「写真提供依頼」か、カメラマン派遣による「写真撮影依頼」を受けたということでしょう。調査期間が短く多くの店を評価できないので、1冊の本として体裁を整える為、写真を沢山掲載してページ稼ぎをしなければならないミシュラン。ほとんどの店にとってミシュランの接触は目出度い事ですから、つい他人に漏らしてしまい、事前に掲載が漏れ伝わる
結果となりました。友里の暴露でも掲載を見合わせない大人の対応をミシュランに期待します。
店内は8席のカウンターにテーブル1卓、そして掘りごたつ式の小上がりの小さな店。訪問するなら少人数でのカウンターをオススメします。小上がりは狭くてスタッフが上がれず、料理はバケツリレーのように客同士の手渡しとなるからです。
久々に訪問した初夏、お任せ1本のコースは以下の通りでありました。
まずは鱧そうめん。やや濃い目の味付けがこの店の特徴ですがまずまず。梅味の茶碗蒸しも悪くありません。タコの煮物は鮨屋の桜煮とは違いますが美味しい物でした。お椀はこの時期の定番の鱧とジュンサイ。出汁はバランスよく○。鯛茶がウリですが、造りの鯛には疑問を持ち、赤貝、鱧の落としは普通でありました。続く鮎の塩焼き、トラハゼ、鱧寿司にも傑出したものを感じませんでしたが、賀茂茄子の炊き合わせと鯛のアラの蒸し物は良かった。〆のご飯は鯛茶と丸雑炊が選択できましたが、個人的には丸雑炊がオススメです。お茶をかける黒胡麻の鯛茶、普通の鯛茶に慣れている私には物足りなく感じます。反面この店のスッポンの出汁は「重よし」よりかなり上。雑炊は誰でも満足されると考えます。出汁を使った料理をメインに楽しめる「ぎんざ 山路」、お酒を飲んで2万円台前半とCPも悪くはありません。小さな店ですから、ミシュランに掲載される前に一度は訪問しても良いでしょう。