使い勝手の良いモツ鍋系居酒屋、吾空

滅多に居酒屋系の店に行かない友里でありますが、モツ鍋に関しては例外。年に数えるほどでありますが、たまに訪問しております。
その理由はニンニクや味噌など味濃い調味料が添加物(早い話が化学調味料)の存在を隠してくれるからなのでありますが、この手の店で友里にとってハードルとなるのは喫煙者に寛容だと言うこと。
いくら濃い味調理と言っても、紫煙を覆い隠すことは出来ないからありまです。世に禁煙のモツ鍋屋がありましたら、毎月通っているかもしれません。

西麻布にあるこの「吾空」、一番のウリは予約が取りやすいということ。
いや正確にいいますと取り易いどころかいつでも直前に入店することが出来るのではないか。
モツ鍋では恵比寿の「蟻月」が有名ですが予約が簡単ではない。当日どころか2週間前でも電話が繋がりにくくて予約が困難。
よって料理(特にモツ鍋)に大きな差があるわけではないので、友里はこの「吾空」を最近はたまに利用しているのです。

居酒屋レベルとはいえ店内はダイニング調。「蟻月」と違って全席がテーブル席だというのも有り難い。この手の形態(居酒屋)で必要があるかわかりませんが個室も完備しております。
それでは料理について触れていきましょう。

まずは毎回でるお通し。軟骨が良く出てくるのですが、MSG入りだけど悪くはない。和風味の自家製キムチも居酒屋料理なら許容範囲内でありました。

この店のウリの1つは熊本の馬刺し。3000円と値付けは安くないですが、サシも適度に入り美味しい。
バーニャカウダ(1280円)は、カリフラワー、ブロッコリー、オクラ、レンコン、パプリカ、アスパラ、紫芋、トマト、ベビーコーンなど種類も十分で二人分としたら量も満足。ただし肝心のバーニャカウダソースは塩がチトきつい。

店で人気だという丸腸の白コロ焼き(1480円)は、塩とMSGを強く感じるのでよほどの内臓好きでないかぎりオススメできない。
柚子胡椒で食べる紫蘇入りの吾空餃子(780円)もモツ鍋の前座としては悪くはなかった。
その他、明太子玉子焼きなどこの手の店の定番含め豊富な種類の料理をつまんでモツ鍋に突入となります。

モツ鍋は醤油、塩、トマト、担々、豆乳などがありますが、やはり味噌味が王道ではないか。モツも一日20食限定の「炙りモツ」があるのですが、奇を衒わず普通のモツを選択する方が無難であります。

種類の多さはツマミだけではありません。鍋もモツ以外に豚しゃぶ、牛しゃぶ、すき焼き、水炊き(比内地鶏)と無駄に多いのが不思議。
一度水炊きを頼んだことがあるのですが、ツマミの味の濃さに舌が麻痺してしまい、せっかくの比内地鶏の出汁スープの味を感じることが出来なかった。
舌がリセットされたらしっかりと鶏スープの味を確認出来ましたから、この店で水炊きを食べるなら、前座にMSG入りツマミはさ避けるべきであります。

場所柄か喫煙者や大騒ぎする客が目立ちますが、使い勝手の良い料理の選択肢もあるモツ鍋居酒屋。
紫煙を気にしない方にはオススメです。