盛況になってクオリティが劣化したのか、ルースクリス

マンハッタンの本店でも当日入店が簡単に出来たのに(しかも結構ガラガラだった)、日本は肉の味がわからない人が多いからか今のところ連日盛況だと漏れ聞く六本木のウルフギャング。
肉の味が薄いステーキだと再訪で確認した翌日に比較のため久々に訪問したのが、友里が珍しくオススメしていた霞ヶ関にあるこの「ルースクリス」でありました。

週はじめだというのに店内は同伴カップル含め満席に近かった。以前の閑古鳥状態とはまったくの別世界の光景に友里はビックリしたのであります。
ところが客数が増えたからかサービスの技量が追いついていない。8名の予約だったけど、新人女性が担当についてしまってストレスたまりまくりのディナーとなってしまったのであります。

新人と思われる彼女、要領悪く料理の説明が出来ない。例えばシュリンプカクテルのソースの説明が出来ないんですね。背後にベテランらしき男性スタッフが控えているのですが、何の助け船も出さずただ傍観しているのみ。
そしてゆっくり彼女一人でオーダーをとるのですから、イライラは頂点に達してしまった。
立っているだけで自分は仕事をしないのか男性スタッフ。これからの食事に嫌な予感が湧いたのは言うまでもありません。

まずはシュリンプカクテル(4尾2300円)。
単なるチリソース(スパイシーなニューオーリーンズホームスタイルカクテルソースと称している)と酸っぱいタルタルソースのようなもの(レムラードソース)の2種を頼みましたところ、前日のウルフギャングより海老質は良かったので安心。でもその後は顔をしかめる料理が続いてしまったのであります。

マッシュルームのクラブミート詰め(1900円で4ケ)はタコ焼きみたいで見た目が悪い。いや見た目だけではなく、調理(質も)悪いようで美味しくなかった。
ステーキハウスだからそれ以外の料理に多くを望むのは酷かと待ち望んだメインのフィレ(11オンスで7700円)でありましたが、一口食べて愕然となってしまった。

以前より旨みがない。というより、質を落としたのか肉の味が薄くなりすぎ。
普段からアメリカ牛の赤身肉の美味さを力説している友里としては、そのスタンスが根底から覆されるような肉質であったのです。
飲食店のお約束でありましょうか。流行ってくるとサービスどころか料理まで劣化する店がよくありますが、「ルースクリスよ、お前もか」と感じて店を後にしたのであります。

期待ハズレはサービスや料理だけではありません。経営方針も勘違いしておりまして、以前は3000円で持ち込めたワイン、確認したらなんと5000円に値上がっておりました。
ステーキに高額ワインは釣り合いませんから5000円負担ではバカらしい。よって店にある値付けの高い、しかし実際は廉価なワインですべて通したのであります。

一人当たり2万円も超える支払いの高額アメリカステーキ。この肉質とサービスが続くなら、友里はオススメを外さなければなりません。