平日でも15時半オープン前に行列が出来るという祐天寺の焼きトン屋「忠弥」。数時間で売り切れ終い、しかもオープンして瞬く間に売り切れタネが続出するという超人気店であります。あのJ.C.オカザワが絶賛していたので興味を持ち、友里は今年初めの15時前に店前に到着しました。
さすがにこの時刻では一番乗りでしたが、すぐさま千葉から来たという女性が続いたのです。今日が2回目の訪問とのことでしたが、「この間来た時トヨエツ(豊川悦司)が食べていた」との話しに、あらためてこの店の人気を確認したのです。
オープン10分前くらいでしょうか、その千葉の女性の「トヨエツだ」との叫びに後ろを振り返ると、20人は並んでいる行列の最後尾になんと本物の「トヨエツ」が並んでいるではありませんか。平日、しかも月曜ですよ。自分を棚に上げて言えば、なんと暇な俳優ではないですか。
オープンと同時に客が流れ込みあっという間にキャパ30人ほどの店内は満席です。注文をメモ用紙に書いて手渡すシステムはスタッフ数に制約がある店では仕方ないでしょう。
この店の特徴を一言でいえば「化学調味料かけ過ぎ」。付き出しのキャベツの浅漬けに始まって、ほとんどの客が頼む煮込み、そしてメインの各種焼きトンにおしんこと容赦なくMSGが投入されているのです。その量が半端ではありません。
オカザワの連れの料亭若旦那も常連のこの店の煮込み、塩味なのでどう内臓の臭みを取っているのかと興味がありましたが、MSGだとは思いませんでした。ハラミ、つくね、ハツ、タン、しびれ、ひも、と続いた焼きトンも、数本で部位の違いわからなくなる単調な味わいに焼き場の主人を見たら、2種の白い粉を堂々と振りかけているではないですか。塩と味の素かけ過ぎです。おしんこにもせっせと振りかけておりました。ネットで評判の生ピーマンも、単に塩と味の素をかけているだけですから家でも簡単に食べられます。
廉価な店(客単価2000?4000円)なので、化学調味料の使用は否定しませんが、それにしてもこれは使い過ぎ。素材の本当の味がわかないではないか。オカザワとトヨエツに私は忠告したい。この店への訪問を人に悟られてはいけません。自分の舌を疑われます。