超盛況なステーキ店だけど・・・BRYANT & COOPER

アメリカ、特に地方都市に美味い料理なしは定説であります。
ニューヨークの3つ星の自称フレンチや自称イタリアンでさえ、単なるアメリカ風アレンジ料理としか思えないものが過半でありますから(ニューヨークの寿司なんて大金払って日本在住人が食べるものではありません)、地方のフレンチやイタリアンなんて食べられるものではありません。
それでは日本人はアメリカの地方で何を食べるべきなのか。答えは(内陸でも)前菜は生牡蠣にメインはステーキしかないと言っても過言ではないでしょう。

従ってアメリカ訪問時にステーキを食べる率はかなり高くなるのですが、そのアメリカでもステーキは当たり外れがあるというのは、この店評価コラムで取り上げた「ANCLE JACK」で評した通り。
今回のマンハッタン滞在はわずか2晩でありましたが、客をアテンドしての滞在だったのでハズレの店はなるべく避けたいと事前にかなり勉強をしていたのであります。

そこで見つけたのが、昨年訪問したという「やまけん」さんのレポート。
生産者だけではなく店にまで癒着する自称農産物流通業者の「やまけん」さんが「ピーター・ルーガーより美味しいかも」みたいなことを書いていたので友里が飛びついたのは言うまでもありません。

場所はロングアイランドの奥深く。なんとマンハッタン中心地から車で1時間近くかかってしまったステーキハウスでありました。
付近はそこそこ高級な住宅街があるということで、客層は年配客が多かったですが超満席。何回転もするテーブルもありました。

ブライアン&クーパー

総勢7名の友里一行がまず頼んだのはトマト&オニオン。調理なしでスライスしただけのお皿。塩胡椒もしてありませんでした。とにかくアメリカサイズでありますから、一対食べるだけで十分。

トマト&オニオン

 

そして海老と生牡蠣の盛り合わせプラッター(海老と牡蠣の個数は指定しました)の登場です。

海老と生牡蠣の盛り合わせプラッター

この手の調理の海老はどこで食べても同じ。まずはレモンで食べ、飽きてきたら味濃いチリソースやタバスコの力を借りれば、よほどの質悪でないかぎり食べきることができます。
でも生牡蠣はお味がダイレクトに伝わってきてしまいます。銘柄牡蠣のブルーポイントとのことでしたが、鮮度の問題か味はイマイチ。これなら昼間にマンハッタンのオイスターバーで食べておけば良かった。

そしてメインの第一陣として登場してきたのが「STEAK FOR FOUR」。

ポーターハウス 4人前

 

ポーターハウスの4人前のはずでしたが、2人前のポーターハウスが2つ出てきただけでした。そしてお次はリブの3人前。

リブ 3人前

いずれも1ヶ月近くドライエイジングさせているとのことでしたが、牛本来のうま味がイマイチでジューシーさにも欠けるもの。「ピーター・ルーガーの方が美味いはず」との結論に達したのであります。

店内は最後まで大盛況でしたが、いかんせん遠いのに加えてステーキ自体がイマイチ。
来年の訪問では浮気をせず、素直にピーター・ルーガーを予約することにしましまた。