料理もワインもリーズナブルだ、マジカ

知る人ぞ知る目黒の人気イタリアン「トラットリア デッラ ランテルナ   
 マジカ」。ネットでも安いと評判ですが、雑誌の露出が少なく私はまったく知りませんでした。
目黒駅から徒歩で10分近くの住宅街と立地が良いわけではありません。トラットリアの黄色い看板がちょっと周りから浮いていますが、店内は結構広く内装もまとも。安いという前評判の割に意外に落ち着ける配置に驚きました。
ボナセーラ系イタリアンをご記憶でしょうか。ドアを開けると威勢良くイタリア人が「ボナセーラ」と声をかけてくるのがウリのイタリアン、一世を風靡しましたがそのはしりが恵比寿の「イル・ボッカローネ」であります。その店出身のスタッフでオープンしたこの「マジカ」にもやはりイタリア人は居ました。黒板に書かれたメニューはどれもイタリア語でそれを日本語不得意なイタリア人が説明するものだから我々には理解し難い。再度日本人スタッフに説明を求めやっと注文ができました。このイタリア人、時間と経費の無駄だと思うは友里だけでしょうか。
料理はどれもリーズナブルでポーションも大きい。
すべてシェアに対応するようですが我々は前菜、パスタ、メインと個別に頼みました。前菜盛り合わせ(1900円、ハーフあり)はかなりの量。シェアにも充分耐えられます。パプリカのバーニャカウダ(1000円)の他、野菜スティックのタイプ(1900円)もしっかりした味でグッド。連れが頼んだ生ハム(1400円)は半端な量ではありません。魚介のミンチラグー仕立てのタリオリーニ(1600円)もこの価格なら文句なく、熊本馬肉のステーキ(2900円)もボリューム、塩胡椒もしっかりで満足しました。そしてもう一つ、酒飲みに有り難いのがワインの値付けの安さです。高級ワインはないですが、掛け率抑えて5000円前後が主体のリストの最低値は2800円。リスト外のワインも9000円前後でありました。そして〆のグラッパの豊富さもこの価格帯の店では珍しいことです。
コペルトとして300円計上されますが、サービス料はなく、結構飲んで食べて支払は一人1万円前後と、イタリアのディープな地方色はありませんが味、ボリュームを考えると充分満足して店を出ることができました。